JAにいがた南蒲(吉田文彦経営管理委員会会長・新潟県三条市下保内)は9日、入院患者に味わってほしいと管内の南蒲産の西洋ナシと新米を30kgずつ、JA新潟厚生連三条総合病院(岩渕洋一病院長・三条市塚野目5)に寄贈した。
JAにいがた南蒲から三条総合病院へ「ル レクチエ」と「新之助」を30kgずつ
地場産の旬の農産物を食べて療養生活の楽しみにしてもらえたらと新型コロナウイルスの感染防止で2年前は一度、休んだ以外は毎年、寄付してことしで5回目。最盛期の西洋ナシ「ル レクチエ」と新潟のブランド米「新之助」を30kgずつ寄付した。
三条総合病院の入院患者は約130人で、うち60人にご飯、20人にかゆを提供しており、寄付された食材は翌週の食事で提供する。
9日は三条総合病院で贈呈式を行い、JAにいがた南蒲の高山栄代表理事理事長は、ことしの「新之助」は値ごろ感がでてきており、「ル レクチエ」は過去3年間は霜やひょうの被害で収量を落としたがことしは豊作で「みなさまでめしあがってほしい」と話した。また、来年2月のにほかの3JAと合併するため、にいがた南蒲としては今回が最後の寄付になるとも話した。
三条総合病院の岩渕病院長は、三条総合病院も2年後の3月には県央基幹病院への再編統合で閉院することにふれ、「それまでしっかり医療をやり、食を通して入院患者の療養を考えたい」と毎年の寄付に感謝した。