新潟県三条市の三条市歯科医師会(羽生好太会長)は15日、新潟県歯科医師会主催「歯・口の健康に関する図画・ポスター・標語コンクール」で三条市内からの入賞した3人への表彰の伝達式を行った。3人のうちの1人の作品は市内の児童生徒としては初めて「にいがた健口文化推進月間普及啓発」ポスターのデザインに採用された。
「歯・口の健康に関する図画・ポスター・標語コンクール」で三条市から1人が金賞、2人が銅賞
コンクールは1961年から毎年行われている。図画・ポスターの部は幼稚園、小学校低学年、同高学年、中学校の4つの区分があり、標語の部は区分がない。県内の各地区で選ばれた作品を新潟県歯科医師会で審査し、図画・ポスターの部は各区分で金賞、銀賞、銅賞を1点ずつ決め、標語の部は最優秀賞1点を決めた。
三条市内では208点の応募があり、中学校の部で第三中学校2年・小柳佳音さん(13)が金賞、第三中学校1年・古関凜さん(13)が銅賞、小学校低学年の部で裏館小学校1年・桑山空子さん(7)が銅賞を受賞した。
小柳さんの金賞作品は三条市内の小中学生で初めてポスターに
小柳さんの受賞作は「にいがた健口文化推進月間普及啓発」ポスターのデザインに採用された。三条市からは2016年、18年にも金賞受賞者が出ているが、ポスターデザインに採用されたのは初めて。ポスターは4,000部が作成され、「にいがた健口文化推進月間」の11月の期間中、県内の歯科診療所、小中高校、県や市町村の庁舎、福祉施設などに配布された。
小柳さんの作品は、青空を背景に白い歯を見せて笑う女性の顔を、頭が用紙からはみ出すほど大きく描き、「美しい白い歯」のキャッチコピーを黄と緑の文字で配置した強く印象に残る作品だ。
小柳さんは小学生のころからこのコンクールに応募して今回が4回目のチャレンジ。裏館小学校4年生だった2018年に銀賞も受賞しており、「小学生のころから応募してきたので、いい賞が取れてうれしい」と喜んだ。制作では「顔の立体感や歯を強調して背景とのバランスを重視した」と言い、自分の作品がデザインされたポスターが掲示されたのを見て「ちょっと恥ずかしかった」と話した。
古関さんは、メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手が歯ブラシでばい菌を空高く打つ構図で、「むし歯サヨナラホームラン」、「クリーンヒットで輝く歯へ!」。「見た人がぱっと目を奪われるようなキャッチーコピーと色遣いを意識した」と言う。
桑山さんは、それぞれ歯を光らせて笑う世代の異なる3人の顔を縦に並べて描いた。それぞれに「は」の文字を書いて「ははは」と笑い声にもかけた。「絵の具で細かい所を気をつけて描けた」と話した。
好成績に三条市歯科医師会が初めての伝達式
3人に賞状を手渡した三条市歯科医師会の羽生会長は、初めて伝達式を行ったことについて「金賞、銅賞すばらしい賞をいただいたということで、ここに三条市歯科医師会から感謝の気持ちで伝達式をと企画した」と話し、好成績を喜んだ。
また、小柳さんの作品は、新潟県代表として全国のコンクールにも出品され、佳作を受けた。古関さんは標語の部にも応募し、佳作を受けた。