現代の難問を“クイズ”としてゲストを軸にオンラインで語り合って何らかの“答え”にたどり着こうと、新潟県三条市周辺の真宗大谷派の有志の僧りょが、18日(日)から22日(木)まで5夜連続の「ZooM飲み会〜真冬の大クイズ大会」を開くので、広く一般の参加を呼びかけている。5夜とも午後8時から10時まで開く。
毎夜スペシャルなゲストを迎えてメインは最終日の批評家・小峰ひずみさん
18日は「肩こりを治す方法を証明せよ」がテーマでゲストは上越市で筋膜リリースなどに取り組むボディーワーカー池島良子さん。米国ロルフ研究所公式認定ロルファー、東京外国語大学ドイツ語学科卒で翻訳家、通訳も手掛ける。
19日は「『あなたが本当に愛しているのはあなた』に反論せよ」がテーマでゲストは三条市の酒場カンテツマスターの関本秀次郎さん。燕三条地域の飲食店などを紹介するYouTubeチャンネル「燕三条TV」を開設して人気だ。
20日は「いじめをやめよが」がテーマでゲストは埼玉県の公立中学校教諭shujiroさんで、今は教育委員会に出向している。
21日は「安全保障のジレンマを解消せよ」がテーマでゲストは三条市で飲食店を経営する三条市議の白鳥賢さん。自民党員でもある。
最終日22日がメインで「分別以外の方法で考えよ」がテーマで講師は小峰ひずみさん。ことし出版した著書『平成転向論』で文壇に衝撃を与えた新時代の批評家。第65回群像評論新人賞候補作で、優秀作に選ばれている。
真宗大谷派の僧りょ有志が企画
このZoom飲み会は「行くことも、引き返すことも、とどまることもできない」場所にいる私たちのための冬の大クイズイベントという位置づけ。浮かれ気分でクリスマスを迎えられないほど周りは「クイズ=難問」であふれ返っている。
新型コロナウイルスの感染拡大で「外出すべき vs 自粛すべき」の議論から始まり、「ロシア(東側諸国) vs ウクライナ(西側諸国)」の分断で戦争まで始まった。自粛の是非を議論している3年間のうちに、飲食店は大打撃を受けた。オンラインでみんなで考える場所をと、5夜連続のZoom飲み会を企画。酒を飲みながら画面越しに語り合おうと考えた。
企画した僧りょの中心は、三条別院の列座主任、斎木浩一郎さん(40)。仏教を哲学的に引きつけて読み解くフリーペーパー『アイアムアブディスト』をこれまで5号、発行している。「身近な難問をみんなでじっくり考える機会になればと思う」と話し、5夜で延べ100人の参加を目指して参加者を募っている。
参加費は何日、参加しても500円で、PAYPALが直接、関係者に支払う。参加したい人はグーグルフォーム「5夜連続ZOOM飲み会ー真冬の大クイズ大会ー申込書」から申し込む。
また、酒場カンテツは5夜ともZoom参加のおともに「おつまみセット」(1080円)を販売。これもグーグルフォームから申し込める。