サッカーW杯カタール大会決勝は激闘の末、アルゼンチンの36年ぶりの優勝で幕を閉じたが、アルゼンチンチームのベンチには、コーチを務めた元アルゼンチン代表のパブロ・アイマールさん(43)の姿があった。アイマールさんは2004年の「平成16年7月新潟・福島豪雨」による7.13水害で9人の犠牲者を出した新潟県三条市に義援金約100万円を寄付している。
アイマールさんは04年8月に新潟市で行われた当時所属したスペイン・バレンシアCFとアルビレックス新潟の親善試合で来日。けがで出場機会はなかったが、その直前の7.13水害の大きな被害に心を痛め、11月に三条市に義援金103万3906円を送金した。
2年前に死去したアルゼンチンが生んだスーパースター、マラドーナと同様にアイマールさんもスラム出身。子どもたちに夢を与えたいと、自身が愛用するブレスレットと同じものを「アイマール基金グッズ」として販売し、アルゼンチンの病院へ寄付していた。
そのブレスレットを新潟でも販売し、収益の一部を義援金に充てた。収益の集計中に10月23日に新潟県中越大震災が発生したため、三条市と合わせて新潟県災害対策本部にも義援金100万円を寄付した。