三条市出身の日ハム・金子千尋投手が引退会見 (2022.12.23)

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新潟県三条市出身のプロ野球選手、日本ハムファイターズの金子千尋投手(39)が23日、記者会見して今季限りでの現役引退を表明した。札幌市内で行われた記者会見のようすは日本ハムフィターズの公式YouTubeチャンネルでライブ配信された。

金子投手はスーツで記者会見した。「18年もの長い間プロ野球で野球をすることができるとは本当に思ってもいなかった」とし、「オリックスで14年、ファイターズ4年間は順風満帆とは言える成績ではなかったかもしれないが、入団したときのこの自分を考えるとよくやったんではないかなと今あらためて思う」と振り返った。

関係者やファンに感謝するとともに、小学校4年生で野球を始めてから毎週、付き合ってくれた両親への思いを話した。

「親になってから子どもを育てる大変さをあらためて感じた。そのなかで僕の野球人生でいちばん長く応援してくれてるいるのは両親かなと思う。そこまで強い体をもっていたわけではないかもしれないが、ここまでで来たのは本当に両親が生んでくれて、僕に野球をやらせてくれたおかげだと思う。本当に今シーズンで現役は終わるが、初めて両親に感謝を言いたい。本当にありがとうございました」と頭を下げた。

妻と家族に対しても「家族の支えがなかったら本当に今の僕はいない。負けて帰ってきたときも明るく迎えてくれたことに本当に助けられてここまでやってこれた。本当にありがとうございます」と感謝を述べた。

引退を決断したのは2、3日前で「もちろん現役続行をしたいという希望があったので、練習もトレーニングもしていたが、ほかの球団からの声がなかったというのが引退の決断の理由になった」と話した。

シーズンが終わってからファイターズから戦力外と伝えられたので、「気持ちの整理というのは徐々に少しずつはできていた」。今後はファイターズの特命コースという形で米国へコーチ留学が決まり、「米国の最先端の技術、例えば動作解析であったりそのデータっていうのを取り入れたコーチングであったり、トレーニングを交えたコーチングであったり、今ちょっと漠然としかちょっと僕もいえないところではあるんですが、そういったコーチングをア米国で勉強していきたい」と述べた。

また、「僕のこの人生プロ野球人生であった方1人でも欠けたら多分ここにないと思う」とも言い、声を詰まらせることもあった。会見後は2人の子どもから花束を受け取った。

金子投手は新潟県三条市桜木町の生まれで、母は燕市出身。小学校4年生で長野県長野市へ転居した。長野商業高校で甲子園でも活躍し、2005年にオリックスに入団、19年シーズンから日ハムに移籍した。

プロ18年間で優勝の経験はないが、14年にはオリックスのエースとして最多勝と最優秀防御率の2冠に輝いた。これまで通算130勝。今シーズンの登板は3試合にとどまり、1勝2敗だった。


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