新潟県燕市でまちを舞台に高校生が自由な発想で活動する「燕市役所まちあそび部」は26日、活動内容を体験してもらうイベント「まちあそび学会」を初めて開いている。
午前10時から燕市文化会館でオープニングを行い、ピアノが得意なメンバーが演奏を披露したあと、まちあそび部コーディネーターを務める慶応大学特任准教授の若新雄純さんがあいさつした。
若新さんは「まちを難しく考えるのではなく、まちがもっているものを使って遊べる環境をつくれたら、まちづくりという世界も変わってくるんじゃないかと、まちで遊んでみる取り組みを進めてきた」とまちあそび部のねらいを紹介し、「まち遊びはなんだろう、遊ぶことがなんで学ぶことにつながるんだろうみたいないことを皆さんと一緒に考えたい」と話した。
続いてまちあそび部が考え準備した4つの体験ブースを「分科会」の位置づけで参加者から体験してもらった。「まちあそび部ブレンド試飲会」でまちあそび部をイメージしてブレンドしたコーヒーを燕製のドリッパーやケトルでその場でドリップして味わってもらい、「ボドゲを体験してみよう」ではオリジナルカードゲームをつくり、それで遊んでもらったり。
「コスプレ体験」ではコスプレをして記念撮影やTikTok投稿用のダンスを一緒に踊ったり。「ピシャッとカラーバトル」では色付き水風船を壁に投げて遊んだりしてもらった。
まちあそぶ部のメンバーは45人。市内3高校の生徒のほか、燕市内から三条高校、長岡英智高校、新潟第一高校に通う生徒もいる。今回のイベントにはそのうち14人が参加している。
一般の参加も募集し、約50人の参加申し込みがあった。ただ、寒波が予想されたため、県外の福井県鯖江市、富山県南砺市、福島県南相馬市からの県外の高校生の参加はすべてキャンセルになった。
午後からは0時半からまちあそびぶオリジナル弁当でランチタイム、1時半から気づきや学びを参加者で共有するワークショップ、2時20分から若新さんとまちあそび部のOGを含めたメンバーでトークセッション、3時から若新さんが学びの講演を行う。