再就職のためにハローワークへ足を運んだり求人情報を収集したりする負担が大きい女性を中心とした子育て世代を支援しようと新潟県燕市は、県内で初めてLINEを使った求人情報配信「ミニイク」を来年1月10日にスタートする。
就職希望者は燕市公式LINEを友だち登録し、リッチメニューから「ミニイク」を選択し、専用利用者情報を登録する。企業側は市内の燕商工会議所か吉田商工会、分水商工会の会員が対象で、LINEかウェブフォームから企業情報と見学可能日程を登録する。
就職希望者には登録情報にマッチした企業の求人などの情報が届く。就職希望者は興味のある企業の見学を申し込み、企業見学や面談という流れで就職に結びつける。
就職希望者の登録情報には、氏名と年代に加え、就職希望情報として就業希望形態、時短勤務希望、就業希望職種、就業希望エリアを入力する項目がある。希望にマッチした企業情報だけが配信されるLINEのセグメント配信を活用しているので、不要な企業情報が配信されることは少ない。必要な企業情報を自分で探さなくても届くプッシュ型の配信なので、利便性が高い。
市では、求人サイトで検索したり職業紹介事業者に足を運んだりといった情報収集の負担を軽減し、時間的に余裕がない子育て世代の再就職を後押し、企業には会社見学などもあわせて実施してもらうよううながし、就職希望者と企業とのミスマッチを減らしていくとしている。
燕市公式LINEの友だちは10750人ある。「ミニイク」、「見る」と「育児」を組み合わせた「気軽に企業の求人情報等を“見にいく”」という意味の造語。