官公庁仕事納めの28日、新潟県燕市の鈴木力市長は午後4時から市役所で課長補佐以上の職員約60人を前に年末の訓示を行った。
鈴木市長はまず、ことしを3つに分けて振り返った。「第一に思い起こすのは大河津分水通水100周年の年だったこと」と始め、100周年を冠して展開した30の事業を通じて大河津分水を市内外に広く発信でき、同時に燕市がものづくりのまちであることや私塾「長善館」の教育があったまちだということを印象づけるきっかけになった。
2つ目に、新型コロナウイルスのワクチン接種、ロシアのウクライナ侵攻、物価高騰マイナンバーカードの取得率向上などの課題に追い立てられ、「本当に先例のない難しい状況のなか、職員の皆さんからスピード感をもって取り組んでいただいた」と感謝した。
3つ目に「第3次総合計画をはじめいろんな計画をつくるという作業にあたった年」で、職員からこれまでの取り組みを検証し、問題点、課題点を洗い出し、市民ニーズを踏まえてどんな方向に向かうか検討してもらい、まだ完成ではないけど素案ができあがった。
これ以外にも新規事業の取り組みとして、道の駅国上のリニューアル、全天候型子ども遊戯施設、カーボンニュートラル宣言、ゴミ袋のレジ袋化、最近ではまちあそび学会の開催などをあげた。
「3年ぶり」という枕言葉をよく言い、いろんな中止していた行事やイベントを数多く再開できた年だった。「ことし1年を踏まえると、今まで以上に、例年以上に燕市役所の総合力を発揮する場面が多い年だったと総括できる」。
さらに「職員の皆さんが所属の枠を超えて協力し合い、連携し合い、そしてそ燕市の発展のためにどうしていったらいいか、どうやって取り組んでいったらいいか取り組んだ1年だった」と話した。
「これから休みに入るが、ぜひとも有意義な年末年始をすごしていただければと思う。ただコロナ第8波が拡大中と言うか高止まりなので、基本的な感染予防対策を徹底してほしい。あらためてことし1年の職員の皆さまの努力に対して心より感謝申し上げるとともによいお年をお迎えください」と締めくくった。仕事始めの1月4日は、午前8時20分から年頭の訓示を行う。