新潟県三条市で1日、毎年恒例の三条市元旦マラソン大会が開かれた。競技開始にあわせたかのように雨が上がって時折、青空ものぞき、1,034人が参加して2023年の元旦のまちで走り初めした。
競技は3km、5km、10kmと歩け歩け3km、さらにことしは東京五輪パラリンピック記念部門「親子でチャレンジ2020」を行った。歩け歩け以外は性別と年齢別で区分し、「親子でチャレンジ2020」は区分なしでタイムを競った。
ことしで第18回となったが、旧三条市から数えると52回目。感染防止のため一昨年は中止、昨年は市民だけに限定して545人が参加。ことしは1,213人の参加申し込みより当日参加は1,034人に減ったとはいえ、昨年から倍増した。
過去最多だった3年前の1,949人と比べればその半分近いとはいえ、千人を超える参加で元旦マラソンの盛り上がりが戻った。直前まで激しい雨やあられが降る荒れ模様だったが、スタート直前にぴたりとやんだ。
三条市体育文化会館を発着点に通称「第一産業道路」を東へ向かって走った。スタート前、滝沢亮市長の「元旦マラソン頑張るぞー!」に参加者が「ブラボー!」とW杯日本代表の長友佑都選手のインタビューでの絶叫を借りたコールアンドレスポンスで気勢を上げた。
あわせて連続50年の参加となった安田武至さん(77)=三条市月岡4=を表彰し、滝沢市長から賞状を手渡した。安田さんは「日本百名山を完歩してるんですよ。体を動かすのが好きなんですよ。たんたんと50回だね」と半世紀の継続の節目をかみしめた。
仮装して参加する人も年々、増えている。えとにちなんでウサギのかぶりものが多く、バナナやタイガーマスクのかぶりものもあったが、もはやかぶりものくらいでは目立たない。
三条市から参加した2人組の女性は全身ミニオンズの仮装で、沿道の市民にあげるあめを用意。新潟市から参加の女性2人はどう考えても走るじゃまになるドラえもんとのび太くんの大きな頭に首から飛行機を下げた。三条凧協会の有志は三条名物の六角巻凧を持って走り、それぞれのスタイルや思いを込めて走った。
小学生のころから30数回目の参加となった丸山俊雄さん(63)=三条市東三条1=は、「やめようと思った時期もあるけど、今度は孫が出るから一緒に走ろうかなと。基本的に正月は暇だし」と笑い、孫とともに3kmを完走して息を弾ませていた。
滝沢市長は昨年の3kmに続いてことしは5kmに挑戦した。スクワットをしたていどで走る練習はせずぶっつけ本番。激しく後悔しながらも、「けがをしないように安全第一で“下の上”くらいでゴールできるように頑張る」と話した。
結果は5kmの30歳以上49歳以下男子でトップから11分余り遅れて0:26:44のタイムで38人中27位。ねらい通りの“下の上”を死守した。
また、ランナーの記録計測は外部に委託しているが、トラブルがあって3kmで何十人か記録が取れていなかった。それらの参加者については、あとで撮影していたビデオからタイムを判定するので、正式な着順はあとで集計する。大会結果の速報値は次のリンクからPDFをダウンロードできる。