新年を待つ大みそかの31日夜の新潟県弥彦村・弥彦神社で、弥彦神社氏子青年会(早福百合会長)は毎年恒例の年末木遣(きやり)奉納を行った。
会員8人が参加。午後10時過ぎから弥彦神社一の鳥居前で木遣りを歌ったあと、ほら貝を先頭に拝殿わきまで歩き、ひとりずつ順に木遣りを披露したあと、早福会長の後歌で締めくくり、拝殿に向かって二礼四拍手一礼して終わった。
例年、弥彦温泉街の「お宿 だいろく」前で木遣りを披露してから神社通りを歩いて弥彦神社へ向かうが、新型コロナウイルスの感染防止のため短縮して行った。
雪にはならなかったが冷たい雨が降り続き、防寒着を着ていても震える冷え込みのなか、はっぴを着た会員はびしょぬれに。まるで苦行だったが、雨男と言われた前会長のジンクスを受け継いだような荒天を笑い飛ばしていた。
氏子青年会は、弥彦の名物行事である灯籠(とうろう)祭りや湯かけまつりで盛り上げの中心的な役割を果たしている。感染防止で行事は規模を縮小した形での実施を余儀なくされており、ことしこそはコロナ禍前と変わらないフルスペックでの実施が会員共通の願いだ。