8日、三条市と燕市では消防出初め式が行われ、それぞれ放水や式典で1年の無災害を祈った。燕市ではこの日、1遺体が見つかり1人が死亡するアパート火災が発生。1日にも1遺体が見つかる住宅火災が発生しており、穏やかではない1年の始まりとなった。
三条の消防出初め式は午前10時から市中パレード、一斉放水、式典と行われた。市中パレードは消防車両が三条市消防本部を出発し、第二産業道路、三条市役所前、目抜き通りと進んで体育文化会館まで向かった。途中、三条市厚生福祉会館前では滝沢亮三条市長らの観閲を受けた。
市中パレードの最中に五十嵐川右岸の昭栄大橋上流側河川敷で一斉放水。三条市消防団の小型動力ポンプがうなりを上げ、対岸に向かって15本の水のアーチをかけた。弱い雨が降るあいにく天気だったが、堤防で見学する市民もいた。
式典で滝沢市長は、昨年は新型コロナウイルス感染症の収束の見通しが立たない中で自然災害による被害があり、昨年8月の豪雨では三条市では消防関係者のおかげもあって深刻な被害はなかったが、村上市などで家屋倒壊や浸水被害があったことを振り返った。
「三条市民に平穏無事な1年を目指してくださった皆さまがたの努力に対し感謝申し上げる」と述べ、重大な任務を担うためにも消防関係者の健康が大事で、「皆さまがたの個人が心身ともに健全で幸せであることが、ひいては三条市民の生命財産を守っていく」とことしの健康、活躍を願った。
三条市消防本部の諸橋一徳団長は決意表明を行った。地震や風水害などの自然災害は大規模の傾向にあるが、「近年のコロナ禍で学んだことを生かし、人の命を救う仕事に誇りをもち、防災、減災に有効かつ意義ある活動をすること、その原点に立ち返り再認識し、今後も消防職団の高いところと力を合わせ、市民の安全安心を最重要課題とし、消防の使命達成にまい進する」と誓った。
一方、燕市の消防出初め式は、午前9時15分から燕・戸隠神社に参拝のあと燕市文化会館で式典、観閲、放水披露をが行わた。
観閲では燕市消防団の積載車など13台による分列行進を鈴木力燕市長が観閲。続く放水披露では消防団の小型動力ポンプ6台でで6本の水のアーチを放った。