新潟県燕三条地域の一般社団法人燕三条青年会議所(会員66人)の第27代理事長に就任した野崎寛行理事長(38)=は10日、新年度のスタートにあたり記者会見を行ってこれから1年の取り組みへの思いを話した。
野崎理事長は、株式会社野崎忠五郎商店(野崎正明代表取締役・三条市塚野目)の取締役。2012年に入会し、副理事長や監事を歴任し、昨年度は25周年記念事業実行委員会の執行理事を務めた。
野崎理事長は2023年度のスローガンに「調和と情熱」を掲げた。「調和」には青年会議所らしくさまざまな場面で議論を生み出しながら社会と組織の調和を図っていく。「情熱」には多くのこと挑戦するためには情熱をもたなければならないという思いを込めた。
2023年度は「まちづくり」、「ひとづくり」、「組織づくり」、「会員拡大」の4つの委員会を設置した。
企業にカーボンニュートラルやSDGsが求められ、あらゆるステークホルダーに応えるために産業の未来をつくる「まちづくり委員会」。デジタル化の浸透による人と人との関係が希薄化し、有事には人のつながりが必要と考えて共助の意識を育んでまちを思う人づくりを行う「ひとづくり委員会」。
メンバーが生き生きとやりがいをもって活動することがリーダーシップに必要と考え、やりがいをもった組織風土を醸成する「組織づくり委員会」。JC運動の輪を拡大し、新しい仲間をもっと増やしてJC運動を展開するための「会員拡大委員会」と、それぞれの委員会を位置付ける。
会員66人や、6割が三条市、4割が燕市。会員の減少の課題が続いている。「100人以上の影響力のある団体をもう一度、目指そうと所信表明した。会員拡大には例年と同じく毎月、入会候補者を招いた交流会を開催する」。
昨年は燕三条地域の未来を思い描いた燕三条のプロジェクションマッピングナイトを行い、約5万人もの集客があった。「その実績をきちんと残して、またPRするための広報手段を活用して会員拡大に励んでいく」。
今年度事業はこれから計画していくが、5月には協同組合新潟県異業種交流センター県央支部と大きな講演会開催を計画中。また、10月はJC誕生の日で燕三条プロジェクションマッピングを行ったが、今年度もまちづくりや産業に関する事業を考えている。
また、同席した高橋夢乃専務理事(36)は、サマンサハート(高橋真由美代表取締役・燕市吉田下中野)の取締役で、女性初の専務理事。理事長に女性が就いたこともない。
高橋専務理事は「現在の状況からやはり女性が進出していく必要がある。ただやっぱり男性社会の部分もあり、自分なりにいろいろと考えている。ただ女性ならではの気配りやメンバーへの配慮などは今までにない形で実践できるのではないかな考えている」とし、「今までの諸先輩の実績もきちんと継承しつつ女性ならではの視点で全体をサポートし、見守っていけるような形で1年間、頑張っていきたい」と決意を示した。
女性会員が増えているとは言えまだ7人。「女性の活躍、女性も同じくまちや人のために活動していくことはこれからも非常に大事なこと痛感している。委員会と連携しながら女性メンバーが交流会に参加し、女性が入会ができる活動を一緒に取り組みたい」と話した。