新潟県三条市の市立須頃小学校(大西聡子校長)の5年生18人は、学校田で栽培した米を販売した売り上げの一部約5万円を三条市図書館等複合施設「まちやま」の書籍購入費に充ててほしいと17日、三条市に寄付した。
午前10時半に5年生17人が「まちやま」を訪れて滝沢亮市長にのし袋に包んだ寄付を手渡した。
5年生は毎年、総合学習で学校田で米の栽培を行っている。「お米大作戦」として昨年秋に収穫した米、名付けて「須頃のすけ」を初めて販売。学校でドライブスルー形式、「まちやま」前に開設される中央市場の二・七の市、三条市総合福祉センターで開かれた「虹のマルシェ」などで販売した。
この売り上げと収穫した米で三条市社会福祉協議会様に寄付金、フードバンクさんじょう様に寄付金と米10kg、愛の家グループホーム三条上須頃に米5kgを寄付。最後に「まちやま」に書籍購入費を寄付した。
贈呈式で児童代表は、クラスのみんなで話し合って誰かの役に立つよう寄付することを決め、米のままより寄付金の方が助かる施設もあるかもしれないと考え、寄付先はクラスでアンケートをとって決め、「“まちやま”には本を増やしてもらうことで三条市に住む人たちがもっと本に親しんでもらえるように寄付することにした」と話した。
滝沢市長は、児童が寄付金にすることや寄付先を5年生が決めたことに「柔軟な考え、視野の広い考えに感動した。皆さんが順調に大きくなってくれる限り三条市の未来は明るい」と述べ、自身も寄付金で購入した本を子どもと一緒に読むことを楽しみにしていると喜んだ。
「まちやま」では、購入する書籍はこれから検討するが、絵本をはじめ児童書の購入に充てる考えだ。