新潟県燕市国上の道の駅国上「SORAIRO国上」(加藤はと子駅長)は小正月の15日、毎年恒例にしている塞(さい)の神まつり「国上塞の神」を3年ぶりに行い、数百人が参加して小正月の風物詩を楽しんだ。
昨年、「SORAIRO国上」がリニューアルオープンしてからは初めての国上塞の神。塞の神を燃やすだけではなく、これまでの甘酒のふるまいや福するめの販売に加えてステージイベントや寒ブリ解体ショーなどより充実した内容で行った。
企業や個人から寄付のあった奉納ろうそく160本余りをともし、国上寺の山田光哲住職が祈とうしたあと塞の神に点火した。
塞の神は高さ約13メートルもあり、県内でも最大級クラス。外側に編んだわらをかぶせるため、渦を巻くような迫力ある煙を立ち上げながら燃えた。
ちょうど塞の神が始まるころからあいにくの雨となり、塞の神の燃え方もゆっくりと穏やかだったが時折、タケが破裂する大きな音が響いた。参加者は塞の神の火で暖を取りながらタケの先に下げた福するめを焼くなど、それぞれの願いを込めていた。