新潟県燕市の一般財団法人燕市スポーツ協会(田辺良文会長)は15日、燕市文化会館で令和5年燕市スポーツ協会優秀競技者等表彰式を行った。昨年9月のIWBF男子U23車いすバスケットボール世界選手権で金メダルに輝いた知野光希さん(20)=新潟医療福祉大3年=の特別栄誉賞をはじめ、令和4年にスポーツで活躍した燕市ゆかりの選手や指導者110人を表彰し、さらなる活躍を願った。
受賞者代表で知野さんが謝辞を述べた。知野さんは指導者やチームメイト、サポートしてくれた連盟やスポンサーの力に感謝し、世界選手権優勝は「ゴール地点ではなく、ひとつの通過点、そう認識し、初心を忘れることなく努力してさらなる活躍ができるよう精進する」と述べた。
知野さんは中学1年生から車いすバスケットボールを始め、クラブチーム「新潟WBC」に所属。中学3年からU23日本代表として活躍している。
IWBF男子U23車いすバスケットボール世界選手権は、4年ごとに開かれる23歳以下の男子車いすバスケットボールナショナルチームの世界選手権大会。昨年9月にタイで開かれ、12カ国が出場し、日本代表は初優勝を飾った。
知野さんは「合宿していて、ずっと優勝が目標だった。チーム全員ができると思ってたし、やろうっていう雰囲気だったんで、絶対に優勝は無理だとは思っていなかった」と世界戦に向かう心のもちかたを話していた。
表彰では、優秀指導者賞2人、特別栄誉賞1人、スポーツ栄誉賞3人、優秀競技者賞8人、奨励賞96人の計110人を表彰し、表彰状とオールメイドイン燕製のメダルを贈った。