新潟県三条市の中央公民館は26日、凍結で館内の水道が断水し、トイレや手洗い場が使用できなくなった。復旧のめどがたたず、29日(日)に同公民館で開催予定だった令和4年度公民館芸能まつりの中止を決めた。
26日午前、職員が水道が出なくなったことに気付いた。業者に調べてもらったところ、屋上に設置している受水槽の周辺の配管のどこかで水道水が凍結したらしいとわかった。
同公民館の水道は、受水槽に水道水をいったんポンプアップしてためてから、受水槽から各階に給水している。
この冬最強の寒波で25日は−5.9度まで気温が下がったとはいえ、同公民館が1977年に開館してから−10度前後まで下がったことは何度もあるが、水道水が凍結したという話は聞かない。水道の利用も多いそれなりの規模の公共施設での凍結も珍しい。
公民館芸能まつりは3日後の開催だが、引き続き氷点下の厳しい寒さが続くと予報されていることから、いち早く中止を決めた。
職員はトレイは近くの図書館等複合施設「まちやま」まで足を運んで利用しているが、貸し館利用を含め同公民館の利用自体はトイレや手洗い場が利用できない以外はふつうに利用できる。同公民館では利用者には不便をかけるが理解を求めている。