新潟県弥彦村で29日行われた任期満了に伴う弥彦村長選は、「弥彦一心!新時代!」を掲げた新人の本間芳之氏(65)が初当選を果たし、「村民融和を第一にやっていく」と述べた。
本間陣営の選挙事務所には数十人が集まり、午後7時40分過ぎに当選確実の知らせが入り、歓声が上がってまもなく万歳に。本間氏は妻と母とともにだるまの目入れをし、花束を受けた。
あいさつに立った本間氏は、「わたしの勝利ではなく支えてくれた皆さまの勝利。弥彦村を新しくしたい、取り返したいという人たちの熱意がこの票になった。わたしには感謝しない。本当に5カ月間、皆さんに苦労をかけたが、こういう形で結果を出せて本当にありがたい。なおいっそう身が引き締まる思いで、精いっぱい頑張っていく」と述べた。
さらに「各種団体から献身的で非常に熱心な熱意をもった活動をサポートしていただいた。彼らがいなければ今わたしはここにいない」と感謝し、「これからは村民融和を第一にやっていくので、どうか引き続きよろしくお願いする」と支援を求めた。
菅原健後援会長は「とうとう村長に当選した。本当に皆さんの力のおかげで感謝しかない。今まで5カ月間、皆さんの努力が報われた」。
細田健一衆院議員は「分け隔てなく笑って暮らせる村に向かって皆さん、本間村長を支えてほしい」、桜井甚一県議は「弥彦村民の心の糧、大きなエネルギーの元になった。きょうから弥彦はひとつになって新しい道を歩むことになった」。
鈴木力燕市長は、燕市と弥彦村は定住自立圏構想や一部事務組合で一緒に取り組み、浄水場の建設事業が仕上げの時期になり、新しく廃棄物処分場の建設計画を進めていることにふれ、「タッグを組みながらやらせていただくことがいっぱいあるので、ぜひともよろしくお願いしたい」といっそうの協力を求めた。