新潟県の県央地域は29日も大雪が続いて積雪による交通障害が目立っており、燕市は夜まで除雪を待てずに29日午後1時からこの冬初めて日中の全市一斉除雪を行うので市民の協力を呼びかけた。
早朝の全市一斉除雪は12月中に2回、今回の大雪で1月27日に1回の3回行っている。全市一斉除雪は4回目になるが、日中に行うのは初めて。29日は日中も雪が降り続き、燕・弥彦消防の調べでは正午の積雪は33センチになっている。
燕市では除雪作業を円滑に行うために路上駐車をしない、不要不急の外出避けるなど市民の協力を求めている。雪道の車の運転が危険なのは除雪車も一緒で、29日正午前、小池地内の田んぼが広がる道路では、燕市のグレーダ路肩に脱輪して動けなくなっていた。
新潟県のまとまでは、29日午前9時の積雪は三条市、加茂市とも50センチ、新潟市21センチ、見附市78センチ、長岡市96センチ、小千谷市182センチなどとなっている。
ただ冷え込みは緩んでいる。28日の三条市の最高気温はぴったり0.0度で真冬日にはならず、29日は明け方に−2.1度まで下がったが、午後0時半までの最高気温は0.9度とプラスになっている。
新潟地方気象台の29日午前5時24分の発表では、日本付近は冬型の気圧配置となっており、北陸地方の上空約5000メートルには氷点下30度以下の寒気が流れ込んでいる。新潟県は29日昼過ぎにかけて大雪となる所があり、発達した雪雲が同じ所にかかり続けた場合には、予想より降雪量が多くなり、警報級の大雪となる可能性がある。
29日午前6時から30日午前6時までに予想される24時間降雪量は、いずれも多い所で、下越で平地25センチ、山沿い30センチ、中越で平地35センチ、山沿い30センチ、上越で平地30センチ、山沿い30センチ、佐渡で5センチ。