「節分」の3日に新潟県三条市の法華宗陣門流総本山本成寺(門谷日悠貫首)で行われる恒例の節分大祈願会に向けて1月28日、20,500袋にのぼる福豆の袋詰め作業が行われた。
本成寺の節分大祈願会は鬼踊りが呼び物。当日は福豆を1袋100円で、10袋セットを1,000円で授与するほか、寄付者に授与する分もある。
新型コロナウイルス感染拡大で一昨年の鬼踊りは中止。昨年は人出が少ないと見込んで福豆も13,500袋にとどめた。感染拡大前の2020年は24,000袋を作り、ことしはそれに近い数を用意した。
ただ当日、販売する福豆には本来、寄付された景品が当たるくじが入るが、景品を引き換える客殿がごった返すため、感染防止のため昨年に続いてくじはない。
福豆の袋詰めの作業を担うのは、本成寺婦人会。会員214人のうち38人が参加したほか、世話方の男性9人も福豆を運んだり10袋セットを作ったりといった作業を手伝った。
昔はざるに入れたダイズをそのまま約10×15センチの紙の袋に入れていたが、衛生面も考えて今はそれを要望した一部の寄付者を除き、あらかじめ業者がビニール袋にパックして納品したダイズを袋に入れ、セロテープで封をして完成だ。
本成寺婦人会会長の小川サト子さん(79)は、10年近く前に母の後を継いで入会し、昨年9月に会長になった。作業は「こんなに面倒とは思わなかった」と言いながらも「ことしもお手伝いできてうれしい」と喜ぶ。
依然として感染防止対応を余儀なくされているが、「できればコロナを全面的にやめにして、昔のコロナがない、前のような形でできればいい」と願っていた。