新潟県内でも有数の双体道祖神(そうたいどうそじん)や石仏のいしぶみが点在する三条市下田地区で撮影されたいしぶみの写真展が9日(木)から12日(日)までの4日間、三条市の三条東公民館で開かれる。
下田郷のいしぶみは三条固有の歴史を物語るかけがえのない文化遺産ととらえて、下田郷の魅力のひとつとして保存し、活用につなげようと三条市は近年、いしぶみの調査や情報発信に努めている。これまでに千を超すいしぶみびを確認している。
毎年、下田地区の下田郷資料館で企画展を開き、今年度も3月19日まで下田郷資料館で企画展「下田郷の石仏たち」を開いている。写真展は昨年3月に初めて開いたのに続いて今回で2回目。このあと3月9日(木)から16日(木)まで諸橋轍次記念館でも開く。
展示している写真は昨年春と秋の2回、開いた「下田郷のいしぶみ写真教室」を受講した合わせて12人のうち7人が撮影した1人4点以内と教室講師の全日本写真家連盟新潟県本部委員長の下田の弥田正蔵さんや三条市の関係者などが撮影した写真35点のほか、いしぶみに関する情報のパネルを含めて49点を展示する。
写真は約30×40センチ。憤怒の形相をした怖い青面金剛(しょうめんこんごう)や優しい微笑みをたたえて頭に馬をのせる馬頭観音菩薩(ばとうかんのんぼさつ)、男女が仲むつまじく並ぶ双体道祖神など、下田郷の人たちの信仰の証しのさまざまな石仏を一堂で見比べられて興味深い。
毎日午前9時半から午後4時半まで開場、入場無料。