「建国記念の日」の11日、新潟県三条市で第36回となる「三条市建国記念の日を奉祝する市民の集い」が開かれ、約400人が参加して日本建国の理念の実現を誓った。
式典で君が代、神武天皇橿原奠都(かしはらてんと)の詔勅(しょうちょく)奉読、国旗に向かって橿原神宮と皇居を遙拝(ようはい)、御製奉唱、聖寿万歳などのあと、アトラクションも行われた。
式辞で主催の斉藤弘文代表は、岸田首相が1月25日の施政方針演説で、近代の日本の大きな時代の転換点が明治維新と終戦の2つだったが、再び歴史の分岐点に立っていると話したことにふれた。
世界中が戦後秩序の大転換に立ち会っている。それは世界的な新型コロナウイルス感染症の拡大、再び世界を二分するかもしれないロシアのウクライナ侵攻だが、「どんな時代になっても今を生きる私たちは希望あふれる未来を目指し、世代を引き継いでいかなければならない」。
天皇は即位礼正殿の儀で述べた言葉、憲法の締めくくりを引用し、「再び混乱の様相を呈している今こそ、先の大戦でこうむった耐えがたい国難を乗り越え人類平和の崇高な理想をうたい、奇跡の復興を果たしたわれわれ日本国民こそ世界を再び平和へと導くことができるかもしれない」。
「建国記念の日」の奉祝にあたり、「あらため日本国の今日までの繁栄を導いてきた人たちの志に感謝し、新しい時代でも崇高な理想をさらに発展させ、世界の繁栄と平和に貢献していく国民であることをここに確認したい」と述べた。