7日で事業を停止した「良寛牛乳」で知られる乳製品メーカー、株式会社良寛(新潟県出雲崎町大門)に残された最後の良寛牛乳、1Lパック3,000本近くが11日から同じ「良寛」の名を冠する「道の駅 良寛の里わしま」(長岡市島崎)で販売されている。
「道の駅 良寛の里わしま」では、良寛が牛乳を使った加工品の販売、力を入れ始めたのをきっかけに、1年半ほど前から良寛の製品を販売している。
事業停止に伴い良寛社内に残されていた製品は賞味期限もあり、「道の駅 良寛の里わしま」にそっくり引き受けてほしいと頼まれた。「道の駅 良寛の里わしま」は、これまでの付き合いから多少でも手伝いができればと10日に道の駅に搬入して11日、「りょうかんありがとうセール」と題して最後の良寛牛乳の販売を開始した。
販売価格は1本税込み270円。ほかに加工品のプリンやヨーグルも1個税込み80円で販売しており、なくなりしだい販売を終了する。
最後の良寛牛乳の販売は「道の駅 良寛の里わしま」のSNSで告知したが、開店前から来店した人もあり、開店を早めて対応。開店から1時間半で300本以上が売れる人気だ。
「道の駅 良寛の里わしま」のスタッフは「初めて来るお客さんをたくさん見かけた。それだけ皆さん良寛牛乳に愛着があり、学校給食の牛乳で地域に親しまれていたと思う。できることなら再建していただきたい」と期待。良寛牛乳の味を感謝を込めて記憶に残してもられればと話している。
毎日午前9時から午後5時まで営業。良寛牛乳の残りの数など問い合わせは「道の駅 良寛の里わしま」(電話:0258-41-8110)へ。