新潟県加茂市仲町の老舗料亭「割烹山重」(霜出典良代表取締役)がプロデュースするカフェ「ヤマカフェ」では、は、ことしも「ひな祭り」にあわせてにひな人形を展示し、3月12日までの期間限定で「ひな膳ランチ」を提供している。
新型コロナウイルスの感染拡大で鈍った客足を取り戻そうと、山重の若おかみ、霜出朋子さん(53)のアイデアで2021年に始めた企画。古くは明治時代の製作と思われる5組のひな人形を展示するもので、旧酒蔵に展示する七段飾りだけは13日から展示する。
以前からある3組のひな人形は、小学生になった霜出さんが自分で選んで買ってもらった当時では珍しい木目込み人形の五段飾りと、霜出さんが生まれたときにはすでに店にあった大正時代と思われる三段飾りと昭和初期の親王飾り。知り合いから譲り受けたのは、それぞれ昭和初期と明治の終わりごろと思われる親王飾りだ。
「ひな膳ランチ」は、ちらしずしやハマグリの吸い物など春の食材で彩られた膳で税込み4,000円、1日10食限定で前日までに予約が必要。また、定番の「白玉クリームあんみつ」(税込み1,100円)も期間中に限り和菓子「おいり」をトッピングして彩りを添えている。
霜出さんは「楽しみにしてこの時期を目がけて来てくれる人がもいるし、同窓会や女子会をという人もいらっしゃり、定着しつつあると感じる。新年会も戻ってきて、感染症を気にしないようになればさらにいい動きが出てくると思う」と喜んでいる。「ヤマカフェ」は月曜定休、問い合わせは山重(0256-52-0104)へ。