新潟県燕市は14日、令和5年度当初予算案を公表したなかで、燕市分水地区にある老朽化した燕市分水良寛史料館(上諏訪)を昨年7月のリニュアールオープンでにぎわいを増した「道の駅 くがみ」(国上)の周辺に移転、新築する構想を示した。
燕市分水良寛史料館は、分水地区の五合庵で晩年を過ごした越後の禅僧、良寛(1758-1831)が家々に残した遺墨などを公開する施設として、燕市に合併する前の旧分水町が建設し、1980年に開館。それから40年以上たっている。
予算案では新規事業として「新分水良寛史料館基本構想策定事業」500万円を計上した。施設の老朽化への対応や文化財などの所蔵スペースの確保に加え 、 減少傾向にある入館者数の増加を図るため 、 施設の機能拡充や移転改築を含めた施設の新たな在り方の検討を開始する。
鈴木力市長は、現地建て替えをちゅうちょしてきたが、道の駅くがみがリニューアルして多くの人が集まる場所に変わり、「このタイミングで道の駅の周辺に良寛資料館を移転改築できないか、新築できないかと構想している。そのためにどういった機能という検討に入るための予算」と話した。令和10年ごろの移転をめどにしている。