新潟県燕市は、26日(日)の吉田トレーニングセンター「ビジョンよしだ」(燕市吉田本所153-1)のリニューアルオープンに向けて15日(水)から20日(日)まで誰でも施設館内を見学できる内覧会を開いている。
「ビジョンよしだ」は燕市として合併前の旧吉田町が福利厚生などを目的に1994年10月に開館した。それから30年近くたって老朽化し、維持管理の費用負担が大きくなってきたこともあり、リニューアルした。
総事業費は、本体の大規模改修工事と電気機械の更新で14億円など約15億5千万円。2021年末の12月28日で閉館してリニューアル工事を進め、1年2カ月ぶりの開館となる。本来は昨年11月のオープン予定だったが、半導体不足の影響で3カ月、工期が延びた。
トレーニングルーム、プール、スタジオ、浴室などを備える。入場には新たに非接触型ICカードを採用。1回券は券売機、3カ月、半年、通年の種類があるパスパートは事務所で購入する。
正面玄関を入ってすぐメーンゲートがあり、加えてプール、トレーニングルームのそれぞれの入り口にサブゲートを設置。駅の改札でSUICAを使う要領で、利用券をかざすとゲートが開いて入場できる。
トレーニングルームは1階の遊具などが設置されていた空調のない半屋外のようなスペースの旧ドリームランドを改修して設置したので、面積や空間が広がった。プロのアスリートにも体操するエアロバイクやランニングマシン、フリーウエイト、ストレッチマシンなどを大幅に充実している。
スタジオは1室から2室に増設した。うち1室はバーチャルレッスンに対応。インターネットに接続したパソコンを使って指導者によるさまざまなレッスンをプロジェクターで投影し、それにあわせてレッスンする。
現在、レッスンはキックボクシング、ヨガ、ダンスなど26のジャンルがあり、さらに各ジャンルの中にたくさんのパターンがあり、ご機嫌なサウンドにのせてモチベーションを上げて体を動かせる。
また、小学校のプールは少子化やプール授業が何日もないため、改修は有効ではないと判断し、吉田、分水地区の小学校のプール授業は「ビジョンよしだ」で、燕地区の小学校はこれから改修を進めるB&G海洋センターでプールを授業を行う方針を令和5年度当初予算案で示している。
廃止したドリームランドやウオータースライダーといったレジャー的な機能は、燕市が大曲地内で2024年度のオープンを目指す全天候型子ども遊戯施設で代替するという考え方もある。
2階の浴室は、男女ともサウナの温度をこれまでの低温55度から中温70度に上げた。
内覧会は平日の午後1時から8時まで、休日の午前10時から午後5時まで。利用料金はこれまでの固定料金制から機能別料金制に変わり、営業時間は平日はこれまでより閉館を1時間延長して午後1時から10時まで、土曜は日曜・祝日と同じ午前10時から午後6時までとし、より柔軟に利用できるようになった。
燕市では、福利厚生が主たる目的の施設だったため、これまで年配の利用者が多かったが、トレーニングルームの充実などで若年層の利用が増加数することに期待している。問い合わせは「ビジョンよしだ」(電話:0256-93-6600)。