新潟県弥彦村で1月29日執行の村長選で新人の本間芳之氏(65)に敗れた小林豊彦村長(77)の退任式が任期最終日の21日行われ、小林村長は2期8年間、村のトップして登庁した役場をあとにした。
小林村長は村長選2日後にTwitterで、任期は2月21日までだが「早めの交代が望ましいと強く感じた」と投稿した。しかしすぐに「切り替えの速さが自分の持ち味ですが、せっかち過ぎる欠点もあります。2月2日の退職は出来ないと職員に釘を刺されました」と投稿。登庁する日は減ったが任期をまっとうし、最終日の退任式を迎えた。
閉庁した午後5時からの退任式では、小林村長の業績を紹介した。おもなし広場の新設をはじめとした観光振興、伊彌彦米や伊彌彦ちゃまめのブランドの設立、子育て世代への手厚い支援、高齢者福祉施策の充実、弥彦競輪寛仁親王牌の誘致などをあげ、職員から小林村長に職員から花束と餞別(せんべつ)を贈った。
小林村長は退任のあいさつで、弥彦村の職員が近隣の自治体の職員から高く評価されていることに「こんなにうれしいことはない」と喜び、弥彦村、弥彦村民のために「今以上に頑張っていっていただきたい」とし、「私はこれからは78歳の老人として一村民として皆さんにお世話になる」と頭を下げた。
小林村長は職員の拍手に送られて退場。玄関ホールには支持者らも訪れ、最後の体調をする小林村長を見送った。退任のあいさつの全文は次の通り。
小林豊彦村長の退任あいさつ全文
皆さん、この8年間。大変、まったく素人の、行政素人の私にご支援、ご協力いただきまして本当にありがとうございました。大過なく8年間、過ごすことができましたのは、皆さまのご支援とご協力のおかげと心から感謝申し上げます。
最後このあいさつにあたって何をお話しようかなと思っていろいろ考えたんですけれども、実は先日、うちの村の観光関係のアドバイザー、コンサルティングやっていただいてる本間先生が私のうちに、自宅まで来ていただきまして、いろんなお話をしされたんですけど、そんなかでね、本当にうれしいことを教えていただきました。
そのうれしいことと申しますのは、本間先生はご承知の方も多いと思うんですけども、うちのみこピョンの生みの親でいらっしゃいます。弥彦村だけではなくて観光商工関係のアドバイザーとして、あるいはコンサルタントとして加茂市とか田上町さんはじめ、いろんな自治体で指導していただいているようです。
いろんなところでお知り合いが多いもんですから、そのなかで田上町さんの役場の職員と話したときに、今、県央でどこの役場、あるいは市役所の職員の皆さんが一番、注目されてますかっていう話になったときに、弥彦の役場職員が一番、評判がいいし、一番、仕事をしてるということを田上町の職員の方が言っておられたんだそうです。
それは同じように加茂市についても同じような話を聞きました。そういうことを教えていただきました。普通の市民ではなくて、町民の皆さんでなくて、職員の皆さんが、違った自治体の職員の皆さんが今、県央でいちばん仕事してんのは弥彦の職員、いちばん評判がいいのも弥彦村の職員と言っていただいたことは、すごいことだと思いますよ。
本当に皆さんが一生懸命、村のため、村民のために働いていたことが他の自治体の職員の皆さんから非常に評価される。私としてはこんなにうれしいことはありませんでした。本当にありがとうございました。
これからも弥彦村のために、村民の皆さんのために、今以上に頑張っていっていただきたいと思います。私はこれからは78歳の老人として一村民として皆さんにお世話になると思いますけど、よろしくどうぞお願いいたします。どうもありがとうございました。