新潟県三条市に本社を置くアウトドアブランドのスノーピーク(山井太代表取締役会長兼社長執行役員)は21日、滋賀県長浜市(浅見宣義市長)と地域活性化に向けた包括連携協定を締結した。スノーピークが取り組む地方創生事業の一環の連携で、地方自治体や企業との包括連携協定締結は26例目となった。
長浜市は滋賀県の東北部に位置し、県内最高峰の伊吹山(1,377m)をはじめ伊吹山地の山々が並ぶ。周囲の景色を鏡のように映し出す余呉湖やラムサール条約の登録湿地の琵琶湖にも面す。中央には琵琶湖に注ぐ複数の川が形成する豊かな自然と水鳥が集う湖岸風景が広がり、優れた自然景観が広がる。
また、戦国時代を思い出させる長浜城や、竹生島の宝厳寺をはじめ多くの観音をまつる観音の里など、歴史的遺産にも優れた地域として知られる。
今回の包括連携協定を機に、長浜市の優れた地域資源を活用し、余呉地域や長浜市全体の地域活性化・交流人口・関係人口の拡大に向けたアウトドア拠点、体験コンテンツの開発を推し進める。
長浜市は、浜ちりめんや浜仏壇などものづくりでも名高く、スノーピークのデザイン力を生かして地元企業と連携しながら、地域経済の発展に貢献する。協定の目的と連携項目は次の通り。
■協定の目的
本協定は、長浜市及び株式会社スノーピークが、包括的な連携の下、多様な分野で相互に協力し2者の資源を有効に活用した取組を推進することにより、地域の活性化に資することを目的とする。
■連携項目
長浜市及び株式会社スノーピークは、前条の目的を達成するため、次の各号に掲げる事項について連携及び協力するものとする。
- 地域振興に関すること。
- 自然環境の活用及び保全に関すること。
- 文化・産業・観光振興に関すること。
- 地方創生に関すること。
- 関係人口の創出に関すること。
- SDGsの推進に関すること。
- 防災及び災害支援に関すること。
- その他目的達成のため必要とすること。