新潟県燕三条地域を拠点に「地域の子どもは地域で育てる」をスローガンに活動する寺小屋つばさ実行委員会(高橋克典会長)は12日、加茂市・新潟経営大学で3年ぶりの「ゆきんこカップ」を開き、県央地域から過去最多の小学生114人の参加して思い切り体を動かした。
家に閉じこもりがちな冬に小学生から思い切り体を動かして遊んでもらおうと毎年、開いているが、新型コロナウイルスで一昨年、昨年と休み、ことしは3年ぶりの開催。第10回の節目となった。
コロナ禍で行動が制限されていただけに、待ってましたというわけか、申し込みは過去最多だった前回の515人をはるかに上回る909人にものぼり、主催者を驚かせた。
参加したい子どもたちの期待にできるだけ応えようと、定員は80人としていたが、120人に増員。男女半々で1年生から6年生まで各学年20人を抽選で決め、当日は6人欠席でやはり過去最多の114人が参加した。
午前中はアイスブレークを兼ねてボール運びなどを行い、昼食に豚汁を味わった。午後からが本番でテレビ番組を似せたゲーム「逃走中」。新潟経営大学の東川ゼミの学生がふんする「ハンター」に捕まらないように逃げるゲームで、8班に分かれて競った。
ハンターは2人から最大で4人に増える。ただ逃げるだけでなくハンター放出を阻止したり、減らしたりするミッションもあってゲーム性が高い。黒いスーツに黒いサングラスのハンターは威圧感抜群。子どもたちは完全にゲームの世界に入り込み、「速く逃げて!速く!」、「ハンターがそっちに行った!」と大きな声を上げ、本気になって走って逃げ回っていた。