新潟県燕市が大規模改修工事などを行った吉田地区の吉田トレーニングセンター「ビジョンよしだ」が26日、リニューアルオープンした。3月30日まで無料開放し、市民に新たに生まれ変わった施設を体験してもらっている。
「ビジョンよしだ」は燕市として合併する前の旧吉田町が福利厚生などを目的に1994年10月に開館した。それから30年近くたって老朽化が進み、維持管理の費用負担が大きくなってきたこともあり、リニューアルした。
電気機械の更新なども合わせて総事業は約15億5千万円。2021年末の12月28日で閉館してリニューアル工事を進めた。本来は昨年11月のオープン予定だったが、半導体不足の影響で3カ月、工期が延び、1年2カ月ぶりの開館を迎えた。
最新のマシンを導入したトレーニングルームやバーチャルトレーニングスタジオの新設など、新しくなっただけでなく機能も大幅に充実。若い人にも利用してもらおうと、利用時間を平日は1時間延長して午後10時までにした。
利用料金も一部、値下げしてさまざまな面で大きく魅力をアップ。リニューアルオープンに先立って15日から20日まで行った内覧会には1700人以上が来場した。
初日26日は午前9時半からロビーでリニューアルオープンセレモニーを行い、鈴木力市長は「市民が健康で楽しんで生活できるような施設になってほしい」、指定管理者の燕市スポーツ協会・ミズノグループの田辺良文代表は「管理者目線、利用者目線の提案を取り入れてくれて感謝している」と述べた。
テープカットを行うと玄関まで待つ50人ほどが続々と入館し、真新しくなった施設を利用していた。