新潟県上越市で25日、冬の風物詩「灯の回廊」が行われた。安塚、大島、浦川原、牧、名立の6区で総延長約60kmの沿道で約10万本ものキャンドルの火が雪景色のなかで揺れた。
2012年2月に安塚地区と大島地区で始まった住民手づくりのイベント。新たな地域とのつながりや、さまざまなボランティアの参加で年々、規模を拡大し、今では市内6つの地区にまたがるイベントになった。
各地域で子どもからお年寄りまで住民総出でひとつひとつのキャンドルに思いを込めてつくりあげた。各地で各地で大小の雪像が作られ、屋台も並び、あわせてイベントは花火の打ち上げを行う地区もあった。
旧克雪管理センターでは、恒例の「えんむすび神社」が出現。制作の手間を考えたら気が遠くなるような大規模な雪の通路や雪灯籠、ほこら、パンダやウサギの雪像などが設置された。
降る雪で木々が真っ白に雪化粧し、満天の星空が見えることもあり、地上では雪灯りと幻想的な雰囲気に包まれた。駐車場待ちの行列ができる人気で、カップルや家族連れで参拝したり記念写真を撮ったりとにぎわっていた。