新潟県田上町の田上町梅林公園のウメの開花に合わせて18日(土)から4月9日(日)まで開かれる「田上うめまつり」に合わせて、昨年に続いて「春梅(はるうめ)御花見弁当」(税込み2,000円)が完成。期間中毎日1日30個限定で「道の駅 たがみ」で販売され、花見客に田上の極上の弁当を提供する。
地元で飲食業を営む「山café一歩」(田上町川船河)の木村一馬さん(36)、「割烹 志田屋」(田上町保明新田)の志田治樹さん(40)、「日本料理 魚喜」(加茂市加茂新田)の坪谷隆之さん(38)の若手アラフォー料理人4人がそれぞれ調理した和洋中を織り交ぜた献立をひとつの弁当に詰め合わせた。
9マスに仕切られた弁当箱を3マスずつ担当する。山café一歩は、田上産豚肉「肩ロース」低温オーブンで焼いたローストポークや田上産のウメ「越の梅」を3カ月発酵させてシロップで作った寒天にウメのジュレを載せた。
志田屋は、鳥の竜田揚げに田上産ブランドネギ「がんばるねぎ」と「越の梅」の薬味ソースがけ、」、田上産タケノコの土佐煮、若おかみの出身地の群馬の赤大根の酢漬け。
魚喜は麻婆春雨、エビのチリソース煮、田上産コシヒカリを使った中華風の五目おこわなど。旬の素材を使って味にこだわり、さらに田上産の材料を積極的に生かした。税込み2,000円の販売価格がお得と思えるぜいたくな弁当に仕上がった。
毎日午前11時に販売開始。前日午後4時まで道の駅 たがみで20個まで予約を受け付け、当日販売は少なくとも10個は用意する。
田上うめまつりを盛り上げようと昨年、初めて「春梅御花見弁当」を発売した。「田上町農・泊推進協議会」のプロジェクトとして取り組み、田上町旅館組合が調理を担当。毎日、道の駅 たがみで販売開始を待つ客が訪れ、早い者勝ちとなる人気を呼び、喜ばれた。
今回、調理を担当したのは昨年、大きな注目を集めた田上の竹林を活用したイベント「たがみバンブーブー」に一緒に取り組んだ仲間たち。自分たちがこの地域をつくっていこうという気持ちが共通し、田上うめまつりでもを何か力をあわせてやろうと弁当でコラボレーションすることにした。
一度、それぞれの妻を交えて試食会を開き、献立や盛り付けをブラッシュアップして内容は大きく変わり、完成度が上がってそれぞれの店の力も生かされた。取りまとめ役の道の駅 たがみの駅長、馬場大輔さん(44)は「もうけることより、この地域が楽しいとか、発信できることが大事。利益度外視の弁当ができた」と胸を張る。 問い合わせや予約は道の駅 たがみ(電話:0256-47-0661)。
また、2,000本のウメが咲く田上町梅林公園はもうすぐ満開ですでに見ごろ。田上町観光協会は4月9日まで「Instagram」でフォトコンテストを開き、応募は田上町梅林公園内で撮った写真を「#田上うめ2023」をつけてInstagramで投稿する。
最優秀賞1作品(湯田上温泉平日ペア無料宿泊券、梅加工品3,000円分)、優秀賞3作品(梅加工品 3,000円分、湯っ多里館入館券2枚)、佳作10作品(梅加工品1,500円分、道の駅お買い物券 1,000円分)が表彰される。