県央地域の広域的な道路ネットワークの早期構築を図り、地域の発展と安全、安心に暮らせる地域づくりの推進を目的とした国道289号バイパス(仮称)石上大橋下流橋等建設期成同盟会の設立総会が18日開かれた。
県央地域の三条市の滝沢亮市長を会長に燕、加茂、田上、弥彦の5市町村の首帳を役員、地元選出の国会議員7人と県議5人を顧問とした。
事業計画では、国道289号バイパスの(仮称)石上大橋下流橋建設、3.3.7 大島東大崎線と燕北バイパスの整備、国道8号から国道289号燕北バイパスへの中ノ口川に架かる新橋の整備、小池工業団地などの南側を中心とする産業候補ゾーンから栄スマートインターチェンジの信濃川に架かる新橋とアクセス道路の整備を促進する。
滝沢市長は「関係者の協力をいただきながら地域一丸となった強力な活動展開が必要で、いっそうの力添えをお願いする」とあいさつした。
細田健一衆院議員は「知事や国交省など関係機関へ行って一刻も早い事業化、事業開始を目指していく」、国定勇人衆院議員は「国庫負担分についてはしっかりと確実に取り込んでいくことが私たち課されている唯一無二の役割と思っている。このことだけは全力でやっていく」、小林一大参院議員は「燕防災病院跡地利用に関しての橋、小池産業団地から栄スマートインターへつなげるための橋、こうした地域の課題を皆さまとともに思いをひとつにして想いをひとつにして課題解決に向けてスタートする日になればいい」とそれぞれ述べた。
6月に総決起大会、7、8月にそれぞれ中央要望、地方要望を予定している。設立趣意書の内容は次の通り。
国道289号バイパス(仮称)石上大橋下流橋等建設促進期成同盟会
設立趣意書
まちづくりの骨格を形成する道路ネットワークは、日常生活や経済活動における移動や物流を支え、また、災害時や緊急時においては命を繋ぐ、重要な社会基盤です。
しかしながら、県央地域の道路ネットワークは県内の他地域と比較して極めて脆弱で、県央地域の各所で発生している交通渋滞は日常生活や経済活動に大きな損失を与えていることから、その解消が求められています。
この地域が更に発展していくためには、地域内における交通渋滞の解消に加え、今後の交通常要の変化を想定した効果的な道路ネットワークを構築していかなければなりません。
特に、間近に迫った国道289号ハ十里越区間の開通や国道403号三条北バイパスの整備による効果を最大化するべく国道 289 号の広域的なネットワーク機能の強化を図る必要があります。また、須頃地区に新設される済生会新潟県央基幹病院に重篤患者等を一分、一秒でも早く救急搬送する道路としても、市街地を横断し交通渋滞が頻発している国道289号のバイパス化が最重要課題と捉えています。
こうした現状認識の下、県央地域の広域的な道路ネットワークを構築する上で、重要な役割を担う国道289号バイパスの整備において、信濃川で分断されている三条、加茂、田上地域と、弥彦地域を結ぶ(仮称)石上大橋下流橋の建設は極めて重要です。
県央地域の広域的な道路ネットワークの早期構築を図り、地域の更なる発展と安全で安心して暮らせる地域づくりの推進を目的として、ここに「国道289号バイパス(仮称)石上大橋下流橋等建設促進期成同盟会」を設立するものであります。