新潟県弥彦村の駅前通り、停車場通りに1本だけある早咲きのヒガンザクラが19日、開花した。桜で県内外から観光客を集める弥彦の春の観光ハイシーズンはもうすぐだ。
弥彦公園やおもてなし広場が面した外苑坂通りなどにたくさんのソメイヨシノが並び、その見ごろをめがけて行楽客でにぎわう。
そのなかでも真っ先に咲くのが1本のヒガザンザクラ。19日午前には青空の下で数輪の淡いピンクの花が開いた。
弥彦観光協会は毎年、ホームページでこのヒガンザクラの開花を投稿している。昨年が3月29日、一昨年は23日に開花を投稿。ことしは春先の高温でウメなど春の花が例年より1週間ほど早いと言わており、ことしのヒガンザクラの開花も記録的に早いようだ。
弥彦のソメイヨシノは、このヒガンザクラから1週間前後、遅れて咲く。その通りならことしのソメイヨシノは3月末に咲き、それから6日から10日ほどで満開になるので、入学式シーズンには見ごろが期待できそうだ。
ただ、このヒガンザクラ。老木だからか、幹の下の方の空洞「うろ」が年々、広がってすき間から向こうの景色が見えている所もある。強風でも倒れるのではと心配になるほどだが、そんな状態でもたくさんのつぼみをつけているのがけなげだ。
弥彦では4月9日に湯かけまつりが開かれ、感染防止のため休んでいた湯曳き車が一般参加はできないものの復活する。さらに4月8日から16日までやひこ桜祭り&マルシェと桜ライトアップ、10日から16日まで日光さる軍団の公演、1日から5月1日まで桜お花見弁当の販売などイベントが盛りだくさんだ。