新潟県中央部の海岸に沿って連なる西蒲三山を南端で構成する国上山(312.8m)=燕市国上=の山開きが19日午前9時半から、ふもとにある「道の駅 国上」で行われた。
登山シーズンの始まりに登山者の安全を願って毎年、燕市観光協会(山崎悦次会長)の主催で山開きが行われている。
感染防止対策でことしもテープカットなどは行わず、国上山中腹にある国上寺の山田光哲住職が国上山を仰ぐ「道の駅 国上」前で安全を願う祈とうを行い、地元の里山保全に取り組むグループ「里山と花と緑の会」の増田道男会長があいさつした。
「里山と花と緑の会」会員を含め、このあと行われた国上山エコトレッキングツアーの参加者ら合わせて30人余りが参加した。
山開きが終わるとさっそく国上山エコトレッキングツアーに出発。中腹まで林道を上り、稚児道を歩いて弥彦山の方へ回って下山するルートを歩いた。
抜けるような青空が広がる絶好のトレッキング日和。先導する会員は道中で見かける山野草や里山に関する知識を話した。開花は例年より1週間ほど前倒しで、コシノコバイモも咲いていると言い、花がまだ咲いていないので山野草にかなり詳しい人でないとわからないヤマアイも見つけて解説した。森林の新鮮な空気を味わいながら気持ち良く足を進めていた。