ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクールの大賞に「トミタ式おろし金」 (2023.3.24)

新潟県燕市など主催の「ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクール2023」と「若monoデザインコンペティンション燕 vol.7」の表彰式が24日、燕市中央公民館で開かれ、審査結果を発表し、受賞者を表彰した。

グランプリを受賞した株式会社トミタの「トミタ式おろし金」

ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクールは、燕市産品のデザインの高度化と振興を図ろうと1977年に始まった「にいがた県燕市物産デザインコンクール」を前身に毎年、開かれている。

ことしは前回より10点ほど少ない34社・団体から64件の応募があり、株式会社意と匠研究所（東京都練馬区）の下川一哉代表を審査委員長をはじめ10人の審査委員で審査し、グランプリの経済産業大臣賞1件をはじめ、準グランプリ2件、優秀賞2件、審査委員特別賞9点を決め、受賞者に賞状や記念品を贈った。

表彰式

グランプリは精密板金業・株式会社トミタ（冨田雅俊代表取締役・燕市大曲）の「トミタ式おろし金」に決まった。刃を使わない特有のあじろ模様突起で手がふれても痛くなく、けがもしないおろし金。洗うにもスポンジなどが引っかからず、ニンニクのような小さな食材も最後まで安全におろすことができる。

「トミタ式おろし金」でグランプリの(株)トミタの冨田龍雅さんが受賞者代表であいさつ

「若monoデザインコンペティンション燕」は、燕市内のものづくり企業と学生や若手デザイナーとのマッチングを図り、付加価値の高い新製品の開発を行うことを目的としたコンペティション。大賞デザインを協力企業で開発、製品化を目指すもので、ことしは応募を1人1作品に制限したので例年より少なめの143作品の応募があり、3作品を大賞に決めた。

受賞者で記念写真

今回の準グランプリ、経済産業省製造産業局長賞を受けた金属加工業・株式会社タケダ（武田太一代表取締役・燕市灰方）の「HANAKUBARI」は、「若monoデザインコンペティンション燕 vol.5」の企業賞を商品化した「水を入れて使うのではなく水に入れて使う」をコンセプトにした花と水を眺めるプロダクト。前日23日に発表された「ニイガタIDSデザインコンペティション2023」では、最高賞のIDS大賞（県知事賞）を受賞している。

受賞者などは次の通り。敬称略。

賞	受賞者	受賞製品
■グランプリ
経済産業大臣賞	(株)トミタ	トミタ式おろし金
■準グランプリ
経済産業省製造産局長賞	(株)タケダ	HANAKUBARI
中小企業庁長官賞	(株)山谷産業	TSBBQ ライトステンレスダッチオーブン
■優秀賞
関東経済産業局長賞	(株)ツインバード	中身が見える冷蔵庫
新潟県知事賞	(株)Ibiza	くみ木の絵本おかえりどうぶつはうす
■審査委員特別賞
	下村企販(株)	パニーニパン
	(有)片力商事	メタルシェラボウル
	(株)小林製作所	マツエクツイザー
	(株)SUS	Barista Bottle
	(株)シゲル工業	おろし金 R30（W・G）
	(有)せきかわ工芸	クラッドパン
	燕商工会議所	The Beer Tumbler Black studs
	(株)富田刃物	山小太刀
	(株)ヨシカワ	EA ト CO Shibolu

	受賞者	受賞作品
若monoデザインコンペティションの部
大賞	滝沢友彬　東京都	OBI
大賞	横川勇馬　埼玉県	Wire Aroma Warmer
大賞	みくり（千田尚則／木山祥花／武田遙）福岡県	CCChair