日本海東北自動車道(日東道)の胎内スマートインターチェンジ(IC)が26日午後3時に開通した。新潟市方面への入り口と新潟市方面からの出口はあるが、村上市方面への入り口と村上市方面からの出口はない「ハーフインターチェンジ」。出口は県内初のフリーフローアンテナの設置で車止めのバーがないので一時停止の必要がなく、24時間運用で計画交通量を1日750台としている。
胎内スマートICは、中条ICと荒川胎内ICの中間にあり、胎内市の鴻ノ巣と宮瀬にまたがる。県内で11番目のスマートIC。これまでは中条本線料金所で荒川胎内ICまでの料金が清算されていたのが、ETC搭載車は胎内スマートICのフリーフローアンテナを通過するときに料金が確定する。
胎内スマートIC開通により、「ICの利便性の向上とネットワークの強化」で市街地のほぼ全エリアがICまで10分以内で到達可能になる。「救急医療搬送の効率化・定時性の確保」で新潟中条中核工業団地周辺から三次救急医療機関の県立新発田病院まで搬送時間が9分短縮する。
「企業立地の促進と雇用創出による地域活性化の支援」で工業団地から高速道路へのアクセス性が向上し、さらなる企業立地の促進、新規雇用の創出、地域の活性化が期待できる。「周辺地域の活性化(観光の支援)」で、ICから国内最大級のカートコース「スピードパーク新潟」への所要時間が5分短縮し、観光活性化が期待できる。
26日は開通に先立って午前10時から胎内市総合体育館「ぷれすぽ胎内」で開通式が行われ、地元の中条に伝わる中条の板額(ばんがく)太鼓の演奏のあと式典、テープカットとくす玉割りが行われた。
井畑明彦胎内市長は「このスマートICを利用頂き、市民も企業も、胎内市を訪れる人にも胎内市の魅力を感じとってもられえばありがたい」、東日本高速道路株式会社新潟支社新潟工事事務所の池田裕司所長は「工業団地、胎内市の皆さんの利便性が向上し、さらに高速道路を利用していただけると思っている」と話していた。