二十四節気の「清明(せいめい)」だった5日、新潟県の県央地域は晴れたり曇ったりで暖かい陽気で、三条市は5月中旬並みの22.3度まで気温が上がった。
「清明」は、万物が清らかで生き生きとするころとされ、春の深まりとともに訪れる。
加茂市を流れる加茂川では4日、「加茂川こいのぼり」の飾り付けが行われた。有志団体「加茂川に鯉のぼりを泳がす会」と加茂市で毎年、行っている取り組みで、加茂の春の風物詩として広く知られる。
加茂川の大水害に左岸側の加茂駅から延びる商店街は発展したが、右岸側の商店街にも目を向けてほしいと1990年に加茂市新生商店街が取り組んだのが始まりで、30年以上も続く。
ことしも西宮橋−葵橋間の幅約50メートルある加茂川の両岸を10本のワイヤで結び、そこに市民の寄付や加茂市が購入したこいのぼりを1本のワイヤに約50匹、合わせて約500匹が下がっている。
5日は平日にもかかわらず日中から親子連れなどが訪れ、子どもたちは見渡す限りのこいのぼりに目を輝かせて大はしゃぎだった。ことしは5月23日まで加茂の春を泳ぐ。