観測史上最も早い3月27日に開花した新潟の桜は6日、多くの花見の名所で早くもピークを過ぎ、散りゆく桜が目を楽しませてくれている。
長岡市・長岡駅の駅裏手に線路と並行するように流れる用水路「福島江」の両岸に並ぶ約400本もの桜も6日は散り始めを迎えた。新潟の開花の平年日は8日なので、平年ならまだ開花してない時期に散り始めている。
台町1から福住3まで約900メートルにもわたって延びる桜並木は圧巻。強い風が吹くとまるで雪でも降っているかのように花びらを散らし、水面を点々と浮かんだ花びらが流れ、桜の根元の土はみるみる花びらに覆われて桜色に染まっていた。
16日まで「福島江観桜会」が開かれており、桜並木を結ぶちょうちんが毎日午後5時半から8時半まで点灯されている。今週末、天気は下り坂なのは残念だが、散り際を楽しみたい。
越後の禅僧、良寛は「散る桜 残る桜も散る桜」と歌った。