新潟県弥彦村で9日、春の弥彦観光のシーズンインを告げる「湯かけまつり」が行われる。ことしは4年ぶりに湯曳(ひ)き車を運行。あわせて行われる「やひこ桜まつり」のイベントでは、元NGT48の弥彦村出身の諸橋姫向(やひこ)さん(20)が所属する「東京CuteCute」がお目見えする。
湯かけまつりは、弥彦公園にある湯神社から神湯をいただいて湯曳き車に載せ、木遣りや妓芸による踊りをまじえて弥彦温泉街を進んで弥彦神社に奉納し、厄除開運、無病息災、学業成就などを祈り、弥彦観光の発展とにぎわいを祈願する。湯かけまつりは弥彦観光協会が主催し、弥彦温泉や弥彦神社が柱の弥彦観光のシーズンは、ここから始まる。
感染症防止のため、2020年、21年と中止し、昨年は湯曳き車こそ運行しなかったものの、弥彦神社参道を神湯を担いで運んで奉納する部分だけ行った。
ことしは湯曳き車は4年ぶりに運行するが、感染防止のためやや規模を縮小する。弥彦神社氏子青年会が中心となって本来は弥彦駅前から弥彦神社まで引くところ、スタートを多目的施設「ヤホール」からに短縮。湯曳き車の綱を引くのは、以前のように一般の人は参加できず見学だけ。弥彦神社氏子青年会と村内講中、弥彦観光協会関係者ら約90人で綱を引く。
日程は午前10時55分から湯神社で祭典を行い、11時55分からヤホールで湯かけまつり出発式。湯神社からいただいた神湯を湯曳き車に載せて運ぶ。途中、午後0時35分にお宿だいろく前で小休憩、0時55分から四季の宿みのや前で「弥彦よさこい添弥」演舞、弥彦芸妓の手踊り、1時15分から弥彦神社一の鳥居わきで弥彦山太鼓の迎え太鼓の演奏が行われる。
3基のたるみこしに神湯を移して拝殿まで運ぶ。みこしはもまずに木遣(きや)りだけ。拝殿前に神湯を運び入れて奉納して終わる。
一方でヤホールでは午前10時過ぎから第1部、午後1時から第2部と分けて桜まつりのイベントが行われる。目玉は東京CuteCute。メンバー7人全員で訪れ、第1部で午前11時25分からトークと歌2曲と写真撮影、第2部で午後1時からジャンケン大会と2回、登場する。
諸橋姫向さんは2018年にNGT48の2期生に加入。昨年10月31日でNGT48としての活動を終わり、ことし1月15日に「東京でイチバン"かわいい"アイドル」をコンセプトに活動する東京CuteCuteに加入した。
リリースされたばかりの新曲『幸せを運ぶうさぎ』は、弥彦村のウサギにまつわる伝説がモチーフで、もちろん諸橋姫向さんがセンター。ミュージックビデオは弥彦村が舞台になっている。
このほかのイベントは第1部で弥彦芸妓の祝舞、よさこいソーラン、ミコぴょん登場、第2部はキックボクシングパフォーマンスが行われる。
また、湯曳き車の運行に伴って午前11時半から午後1時半まで湯曳き車を引く温泉街は交通規制が行われるので注意する。