新潟県加茂市の花、ユキツバキが咲く加茂山公園の雪椿園で8日、ライトアップの点灯式が行われた。2日から5月7日までの雪椿まつりのイベントのひとつとして初めての企画で、全国的にも珍しいユキツバキのライトアップが始まった。
加茂山一帯には3万本とも言われるユキツバキが育つ。雪椿園は、今シーズンも2日に開園したリス園に続く園路の途中にある。100種、1,300本のユキツバキを観賞できる。
そこに50基のLED照明を設置してユキツバキを色とりどりの光で照らし、昼のようすとはまったく違う幻想的な空間をつくり出す。「HIKARI × TSUBAKI(ヒカリ ト ツバキ)」と称して、16日まで毎日午後6時半から8時半まで点灯している。
雪椿園に続く園路沿いにも約250のLED照明を連ね、ライトアップを見に向かう気分を高揚させる。
初日は8日は現地で点灯式を行った。時にはみぞれにも変わる雨が降り出すあいにくの天気だったが、雪椿まつり実行委員会会長の藤田明美市長も訪れ、集まった20人ほどの市民と一緒にカウントダウンを行って点灯した。
観測史上最も早く開花した桜と同様、ユキツバキも例年よりかなり開花が早いようで、すでに花盛り。点灯式に訪れた市民は色も形もさまざまな花を咲かせてユキツバキの間を歩き、映える写真を撮ろうとねらっていた。
ライトアップを目の当たりにした藤田市長は「いつものと違う表情の雪椿園を楽しめると思う。いろんな色が時間とともに変わるので、その時々で楽しんで飽きることがない。ぜひ多くの人に訪れてほしい」と話した。