新潟県燕市分水地区で行われる名物行事「分水おいらん道中」を前に12日夜、ことしもJR東日本新潟支社による臨時列車「夜桜Shu*Kura」が運行され、到着駅の分水駅で乗客を歓迎した。
分水駅へ向けて新潟市中央区・新潟駅から往復する臨時列車。分水駅はホームに沿って桜並木があり、燕市観光協会では開花にあわせてライトアップを行う。その夜桜を列車に揺られて酒をくみ交わし、ほろ酔い気分で楽しんでもらおうと毎年、「夜桜Shu*Kura」が運行されている。
あいにくことしは記録的に開花が早かったため、すでに葉桜で、申し訳ていどに花が残るだけ。それでも漆黒の車窓からの眺めから分水駅に到着すると照明に照らされた桜並木がまぶしいほど輝いて見え、ほぼ満席の約70人の乗客は目を輝かせ、記念写真を撮っていた。
JR職員はホームで横断幕を広げて歓迎した。地元でもホームで分水神輿會(みこしかい)が木やり、分水商工会女性部がハンドベル演奏を披露して迎えた。駅前では分水商工会青年部のさくら茶屋、今だけの夜桜べっぴん弁当の販売などで乗客をもてなし、分水おいらん道中をPRした。