新潟県燕市のやすり製造工場の現場で60年あまりにわたり職人として働き、まもなく100歳を迎える岡部キンさん(99)が勇退することになった。燕市ではその功績に敬意を表して「つばめ輝く女性特別功労賞」を新設し、17日、記念品とともに岡部キンさんに贈呈する。
岡部さんは有限会社柄沢ヤスリ(燕市燕)に勤務し、やすりの目立て一筋60年以上の現役職人。 岡部さんが目を立てたつめやすりは切れ味がほかと違い、 つめの仕上がりも滑らかになるほどの卓越した技術をもつ。90歳のときにも新商品開発に取り組んだ。
燕市では2016年から「つばめ輝く女性表彰」として身近なモデルとなる女性個人や女性の活躍を応援する事業所、団体を表彰しており、そのスタートした年に岡部キンさんを表彰している。
17日は鈴木市長が柄沢ヤスリを訪問して岡部キンさんに直接、「つばめ輝く女性特別功労賞」の表彰状と記念品のタンブラーを手渡す。