16日告示された任期満了に伴う新潟県加茂市長選で現職の藤田明美氏(52)が再選を果たした。藤田氏は「次の4年は、これまでの4年よりもしかしたら厳しい道のりになるかもしれないが、そこを乗り越えれば加茂市にとってやはり市民の皆さんが住んで良かった、これから加茂市に住みたいと思えるまちになるはずだと確信している」と気を引き締めた。
支持者ら40人ほどが集まった選挙事務所で、午後5時に立候補届け出の締め切りを待って無投票当選にわいた。永井隆後援会長「いつ対抗馬が書類を提出するということが非常に気になっていたが、皆さんの本当におかげさまで、頑張りで、無投票だが夢の当選を果たすことができた」と感謝し、万歳三唱のあと藤田氏や来賓があいさつした。あいさつの概要は次の通り。
2期目の市長選、当選することができたのは、皆さまが支えて応援してくれたから。正直なところ、やはり選挙があった方がいいという思いもあったし、なかなか相手が見えないなかで選挙の準備を進めるのは、不安なところもあった。こうやって当選して、皆さんが喜んぶ顔を見ることができ、本当に安心してすごくうれしい。
結果として相手候補が出てこなかったのも、皆さんがしっかり支えてくれたからだと思う。支えてくれた皆さま、市民の皆さまに本当に心からお礼申し上げる。
これまでの4年間は、決して市民の皆さんにとっても楽なことばかりではなくて、痛みを伴う改革も進めてきた。それでもこうやって加茂市が新しく生まれ変わりつつある。それは本当に市民の皆さんが頑張ったから、そして職員が一生懸命、頑張ってついてきてくれたからと思っている。
これからの4年間もさらに新しい加茂市に生まれ変わるように、また4年間、できなかった積み残したものもある。それに取り組むとともに、子育て支援、教育にさらに力を入れて、選ばれる加茂市になっていきたいと思う。
これからの4年間はこれまでの4年間以上に厳しいものとなるかもしれないが、本当に住んでよかったと言ってもらえる加茂市に必ずしていくので、どうかこれからも応援、支援をよろしくお願する。
無投票ということは、それだけもう、藤田さんには勝てないというふうに思わせるぐらいこの4年間、一生懸命、成果を上げてきた表れだ。今朝の出陣式の藤田さんの第一声を聞いて、やはり藤田さんは信念をもったすばらしい政治家だと思った。
私も加茂市民なら1票、入れたいと。ほれぼれするぐらいの信念をもってこれからの4年間、何をするかということを市民に訴えてくれたと思う。きっとやり遂げてくれる。そういう人なので、皆さん安心して任せてやってほしい。
3つの話があったが、いずれも本当にすごい大きな課題。人口減少対策は日本全体の課題であり、それを実現してゆくのはなかなか大変だが、加茂市の魅力を高めていくことがその政策の実現に結びついていくと思う。
加茂市は素晴らしい資源がいっぱいある。それをどんどん磨き上げれば、必ず道が開けていくので頑張ってほしい。
藤田さんは加茂市長という立場を超えて新潟県市長会にとっても本当に中心となるべき人物だし、全国市長会から見ても大きく成長していく市長になるとみんな注目している。
ここに、全国の市町村から為書きがきている。私のときなんか、くださる人はいないというか、早稲田大学の稲門市長会というのがあり、(本庄市長の)吉田さんは私にくれたことがないのに。それぐらいやっぱり藤田さんは期待されている市長だと思う。
なので、これからますますその実力を発揮してもらいたい。県央地域の発展という意味でも、ともに一緒になってこの地域の発展をこれからもぜひよろしくお願いしたい。
加茂市民が藤田さんを選んでくれたことに敬意を表したいし、その期待に必ずや応えてくれることを私は確信している。ぜひともそれに向かって4年間、頑張ってほしい。
鈴木市長から話があったが、私もきょうの朝の藤田さんの演説を聞いて、あらためてやっぱりすごい人だなと。これだけ腹の据わった政治家はなかなかいない。本当に素晴らしい市長を加茂市の皆さんが誕生させていただいた。
苦難の道だろうとおっしゃった。市長だけが、あるいは市役所だけが孤軍奮闘してもなかなか市役所も市長も万能じゃない。3つの課題をはじめ加茂市はいろんな課題があると思うが、きょう集まった皆さんが中心になって藤田市長、頑張れと、支えると、できることは我々が何でもやるぞと、市民ひとりひとりが加茂市のいろんな課題を自分のこととして、自分の頭で考えて動くということ。これが本当にいちばん大切だ。
きょう国定代議士の奥さんもいるが、国定先生、そして私も国政の立場から全面的にバックアップをしていきたい。
やはり大丈夫とは思いつつも、ぎりぎりまで心臓がどきどきした。ほっとした言ったら失礼に当たるかもしれないが、本当にうれしい。
藤田市長になって加茂市の仕事を支えてもらい、協力し合い、進めてくることができた。ここに国定がいないことがかわいそうというか、私がいいとこ取りをしてしまった。
この選挙は間違いなく4年間の藤田市長の仕事を皆さんがしっかりと理解したこと。そしてこれからの加茂の市政をやはり藤田市長に期待をかけているということのあらわれだ。あすからすぐ公務が始まるが、市民と一緒にしっかりと常に全力で守り支えていただきたい。
藤田さんと私が市議会議員の時に同じ同期で、政策研究会を立ち上げ、そのなかで県央地域、いろんな問題、課題、自分がやっていきたいことをみんなで話し合って勉強したのがスタートで、そのときに藤田さんの前に河原井さんが先に県議に出たいという話で研究会でみんな集まって話した。
次は藤田さんが私も市長選に出ると。すごいね、この会は、というところから始まり、今度はいつの間にか私も県議になってしまった、そんな3人組。そのときを思い返すと、藤田さんは、とにかく加茂市は総合計画がない、財政調整基金が70万円しかないといった話だったと思う。
学校の水道が赤水が出てる、耐震性がない、それ絶対やりたいんだということをおっしゃっていた。これはもう着実にこの4年間でやられてることを私も見てきた。有言実行。3つの公約を言われたが、必ずやると思うので、引き続き、市長のバックアップを私からもお願い申し上げる。
今は率直にほっとしている気持ちと、1期目にできなかったことをやりたいという気持ちで、何よりも支えてくれた皆さまに感謝の気持ちを伝えたい。まずやはり人口減少対策、少子化対策をしていきたいが、そのなかでも子育て支援、教育に力を入れ、子育て世代や若い方に選んでもらえるまちにしていきたい。
市民には痛みを伴う改革をしてきたが、理解と協力を示して本当に大きな力をいただいた。市民のおかげで、加茂市はここまで変わってくることができた。
次の4年は、これまでの4年よりもしかしたら厳しい道のりになるかもしれないが、そこを乗り越えれば加茂市にとってやはり市民の皆さんが住んで良かった、これから加茂市に住みたいと思えるまちになるはずだと確信している。この自分の信じた取り組みを進めていきたい。同時に市民の皆さん一緒にこの加茂市をつくっていくという気持ちでのぞみたい。
本来なら選挙を通じて市民がこれからの4年間、どうあるべきかを選ぶことがすごく大事だと思っていた。前回の選挙は私を選んだというよりは、前市政に対してイエスかノーかという選挙だったと思う。決して私が選ばれたわけではないが、この4年間、私の姿勢もわかったうえで市民の皆さんは結局、それでよかったのか、それともまた違う道がいいのかっていうところをやっぱり選ぶことが、加茂市の将来にとっては本来いいんだろうなと思う。
ただ選挙にはならなく無投票になったので、そこは結果としては相手が出てこなかったというところは、やはり多くの人が支えてくれたからととらえたい。