新潟県三条市の旧市立南小学校の校舎を活用したインキュベーション施設「三条ものづくり学校」(桜木町)は15日(土)、16日(日)の2日間、4年ぶりの「工場蚤の市(こうばのみのいち)」を開いている。燕三条地域を中心とした工場やクリエイターが出店して楽しみながら燕三条の魅力を感じられる体験型イベントだ。
2015年にオープンした三条ものづくり学校のオリジナルイベントで、ことしで5回目。あと一歩で商品にならなかったものや工場の隅で眠っていたサンプル品の販売、使わなくなった道具などに手を加え新しい価値を生み出したアップサイクル品の販売に加え、ものづくりワークショップやキッチンカーの出店もあり、ゆっくりと過ごすことができる。
一部、県外を含めマーケットに36の出店があり、ワークショップを含めると約50。4年前と比べるとやや少なく、県外からの出店も少なめで、取り扱い商品も全般におとなしい印象だ。
初日15日来場者も少なめだったとはいえ、それでも十分ににぎわった。アウトレット品やこの日のための特別価格の設定も多く、ふだんの半額以下の商品も珍しくない。
なかには製造の現場で使う治具のような金属片をペーパーウェイトに使ってもらおうと販売している会社もあり「同業者から良くこんなの得るねと言われた」と笑っていた。
燕商工会議所は金属研磨の共同受注グループ「磨き屋シンジケート」の久しぶりの新商品、参加発色でステンレス製のタンブラーを黒くした「ブラックスタッズ」を本来は22,000円のところ試作品を1万円で販売し、たちまち完売。まもなくテレビでも紹介されるとかで、すでに製造分すべての納入先が決まっており、注目を集めそうだ。
16日も午前10時から午後4時まで開く。入場無料。学校敷地内の駐車場は利用できず、パール金属株式会社(三条市西本成寺190)の駐車場を利用し、学校との間で無料シャトルバスを20分間隔で運行する。