新潟県三条市を舞台にしたテレビアニメ「Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-」の実写ドラマ化企画が、これも三条市を舞台に始動。制作するエイベックス・ピクチャーズ株式会社のプロデューサー、菅原大樹さん(42)が18日、三条市の滝沢亮市長を表敬訪問した。
アニメは、女子高生を主人公に家具や友情、人生までも考え、工夫し、苦労し、失敗し、それでもあらきめずに自分の手で完成させて、未来を切り開いていこうとする少女たちの最初の一歩を描く物語。
工具メーカーの聖地、三条市がアニメの舞台。作品のもうひとつの主役の工具は、工具の企画製造販売を行う株式会社高儀(三条市)が全面的にバックアップし、昨年10月から12月にかけて12話が放送された。
放送後も全国からファンが三条市へ聖地巡りに訪れ、三条市ではアニメにちなんでラッピングタクシーが運行され、作中に登場した一ノ木戸商店街でスタンプラリ企画が行われるなど、今も話題を集めている。
その実写ドラマは、オール三条ロケとなる予定で、キャストや放送の時期など詳しくは、追って公開される。
菅原さんは地元で撮影を支援する燕三条フィルムコミッションの代表、大橋和明さん(47)=燕市=とともに市役所を訪れ、滝沢市長に理解、協力を頼んだ。滝沢市長は「地域のおばさまを炊き出して動員した方がいいですか?」などと話し、協力を約束した。
菅原さんは映画、ドラマ、舞台などを手がけている。「基本的にはアニメのロケーションが三条市なので、いろんな場所で使えるところは使いたい」と菅原さん。数回、三条市に下見に訪れており、「商店街を回って、映えるロケーションもあった。五十嵐川の川原は抜けもよくて、ドラマでも使うと思う」と話した。
大橋さんは「JC、エコノミー、青年部と協力体制を組織化して、撮影が入ったらすぐに動けるようにしている」とすでに地味との受け入れ体制は準備万端。2018年に燕市でロケが行われたTBSドラマ「下町ロケット」の撮影支援に貢献。「撮影に協力しているつもりが、自分たちも役者になったつもりで、裏方でも楽しそうに手伝っているのがよかった」と地域の盛り上がりや活性化につながることに期待している。TVアニメ「Do It Yourself!!-どぅー・いっと・ゆあせるふ-」公式