「さくら名所100選」に選ばれた新潟県燕市・大河津分水の桜土手などをコースに「燕さくらマラソン大会」が15日開かれた。桜の花咲く桜土手を駆け抜けてもらおうというマラソン大会だが、ことしは開花が早くすっかり葉桜になってしまったが、1,688人がエントリーして汗を流した。
それまで「スポーツランド燕」を会場に開かれていた燕マラソン大会を2019年から大河津分水に会場を変更。新種目にハーフマラソンを加え、「燕さくらマラソン」と改称して大幅にリニューアルして開かれている。
ことしは北は青森県から南は鹿児島県まで、市内430人、県内1,010人、県外248人の1,688人がエントリー。先着800人限定のハーフマラソンをはじめ、10km、3km、2kmと、リバーサイドウオーキング5kmの各種目が行われた。
ことしも燕出身の燕市PRアンバサダーで五輪3大会出場の元マラソン選手の宇佐美彰朗さん(79)がスターターピストルを鳴らし、招待選手に燕市出身で2020箱根駅伝に出場している実業団チーム花王の松岡竜矢選手(22)を迎えた。
午後から雨の予報で天気が心配されたが、競技中は天気はもった。発着点の分水さくら公園は大勢のランナーでにぎわい、それぞれにウオーミングアップしてからスタートゲート前に並び、号砲を合図に春の大河津分水の走路に飛び出した。
また、福島県南相馬市のランニングクラブMAXに所属する小中学生6人も参加した。東日本大震災で燕市が南相馬市から大勢の避難者を受け入れたのが縁で、南相馬市と互いにマラソン大会に選手を派遣する交流を続けている。