新潟県燕市にオープンして5年、ナポリピザの名店として多くのファンを獲得するピザ・イタリア料理「RORNO(ロルノ)」(燕市東太田1222)は20日、グランドメニューを一新。地元の食材を生かし、小さめのピザも用意し、要望に応えてより愛される店づくりを目指す。
まずは、新たに加わったメニューから一押しのピザの「ポパイ」(L2,200円・M1980円)、ディナーメニューの「鮮魚のアクアパッツァ」(3,520円)、ソフトドリンクの「ロルノフレッド」(660円)の3つから紹介する。
「ポパイ」はブラッチョディフェッロ(ポパイの鉄の腕)という意味のボウレンソウが主役のピザ。「えちご特産うんめ豚」の豚トロで仕込んだサルシッチャ(生ソーセージ)をホウレンソウのリコッタソースのピザと合わせた。スポットでメニューに出したことはあるが、グランドメニューには初登場の自慢の一品だ。
「鮮魚のアクアパッツァ」は、新鮮な魚貝をトマトやオリーブで煮込んだナポリ料理。「ロルノフレッド」は、トニックウオーターにナポリのコーヒー豆「KIMBO」で入れたコーヒーを注ぐ。シュワシュワ名清涼感あふれる味わいだ。
これまでピザは直径約30cmのLサイズだけだった。営業を続けるうちにグループや家族のほかにじっくりと料理を味わいにひとりで来店する人が増え、ひとまわり小さいピザの提供の要望があった。たくさんの種類の料理を味わいたいという声もあり、いろいろなシチュエーションに対応しようと、今回は直径約25cmのMサイズを用意した。価格はLサイズの200円引きに設定した。
ディナーのコース料理は、これまでの1コースで予約が必要だったが、「ナポレターナ」2,970円、「チェントロ」3,850円、「スペチャーレ」5,500円の3コースに増やし、予約なしでも利用できるようにした。より気軽にコース料理を味わえるようになった。
2種類のピザを半分ずつ味わえるハーフ&ハーフを強く打ち出した。これまでのようにお子様セットも用意し、ワインはイタリアや新潟の時季のものをそろえ、自然派のナチュールワインを始めるなど魅力がいっぱいだ。
ナポリでピザづくりを修業したオーナーでピザ職人の遠藤さんは「イタリアがメインであることは変わらないが、そのなかでも地場の色を強化した。前菜の盛り合わせや時季のピザもそうだが、それを組み合わせたロルノ流の料理に変化するなかで、5年目に大きくグランドメニューを変えようと思った」と思いを語る。
これまでも大会も修行だと思って挑戦している。少しずつ結果が出てきて、そこで学ぶ部分がすごくある。そこでインプットしたものを店でアウトプットできている。
イタリア政府公認の非営利団体「真のナポリピッツァ協会」世界では908番目、県内では2番目に認定された。大会にも積極的に挑戦して受賞を重ね、2020年はミシュランガイド新潟特別版で「ミシュランプレート」を獲得。ことしは新潟ガストロノミーアワード飲食店100を受賞するなど県内でも名店として広く認知されいる。
「大会をきっかけに店を知り、リピートしてくれればうれしい」。「お客さんの声もぼくたちなりに落とし込んで、より地場に愛される店づくりを進め、選んでいただける店を目指していきたい」と話している。
ピザ職人、シェフ、バリスタとそれぞれの職人といえるスタッフでランチは午前11時半から午後3時(ラストオーダー2時半)まで、ディナーは5時半から10時(ラストオーダー9時半)まで営業。定休日は水曜。問い合わせはRORNO(電話:050-5597-5267)へ。