3月からの極端な高温で新潟市では観測史上、最も早く桜が開花したが、それに続く春の花も軒並み開花が記録的に早く、三条市内ではまだ4月下旬に入ったばかりなのに、例年から5月半ばに満開のフジの花が早くも咲き始めた。
三条市・八幡宮境内の池の真ん中にある弁天島のフジ棚に枝を広げるフジは、21日にはすでに五分咲きほどに開花が進んだ。毎年、5月15日の三条祭りに合わせるように見ごろを迎え、三条祭りの大名行列のスタート地点となる八幡宮で祭りの高揚感に文字通り花を添える。
しかし、ことしは来週にも満開を迎え、三条祭り前にとっくに花が終わっているはずで、例年より3週間も開花が早い印象。三条祭りどころか、大型連休までも花は待ってくれなさそうだ。
燕市八王寺、真宗仏光寺派「安了寺」の境内で枝を広げる県指定天然記念物「八王寺の白藤」は、八幡宮のフジと比べると開花が遅いが、それでも21日には咲き始め。まだ開いた花は少ないが、すでに甘い香りを放っている。
フジの開花も早いと予想してか、21日もぽつぽつと安了寺に花を見に来る人があり、咲き始めのようすを撮る人もいれば、咲き始めを確認して満開のころに再び訪れようとすぐに帰る人もいた。
また、三条市歴史民俗産業資料館の植え込みでは、例年なら大型連休に満開になるヤエザクラがすでに落花盛ん。このあとも春の花が前倒しでやって来るはずだ。