「八王寺の白藤」が大型連休に合わせたように見ごろへ (2023.4.28)

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新潟県燕市八王寺、真宗仏光寺派安了寺(松島孝夫住職)の境内で大きな枝を広げる県指定の天然記念物「八王寺の白藤」。例年にない早い開花で大型連休に合わせて見ごろを迎える。

28日午前の「八王寺の白藤」
28日午前の「八王寺の白藤」

東西30メートル、南北20メートルの棚に枝を広げたフジの幹回りは5.3メートルもあり、白い花を咲かせるフジでこれだけ大きなものは珍しい。1958年(昭和33)に県指定天然記念物に指定された。指定当時で樹齢は300年と推定されている。

例年、5月半ばに満開を迎える。開花が早い年は見ごろが大型連休後半に間に合うことがある。ことしは3月からの高温でさまざまな花が記録的に早く咲いている。八王寺の白藤も例外ではなく、例年より2週間前後も早い。

花見客が切れ目なく訪れる
花見客が切れ目なく訪れる

28日には五分咲きを過ぎたあたり。青空に誘われてか昼前から続々と花見客が訪れ、「まだちょっと早いね」、「でもすごいな!」、「木の根っこ!」と巨大なフジに驚きの声を上げて見入っていた。

松島住職は「このところ気温が低くて花が咲くのを待っててくれた。これから田んぼに水が入って一気に花房が伸びて花が咲くと思う」と藤棚を見上げた。見ごろのピークは5月3日から5日ごろと見ている。

五分咲きを過ぎたあたり
五分咲きを過ぎたあたり

フジ棚には約80個のちょうちんが下がる。28日から5月7日までの毎晩、点灯して夜桜ならぬ夜藤も楽しめる。


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