新潟県加茂市はことしも「憲法記念日」の3日、加茂文化会館で二十歳を祝う会を開いた。加茂文化会館は耐震基準を満たしていないため2021年4月から休館し、その後、改修工事を行っていたが、改修工事完了を二十歳を祝う会に間に合わせ、これがリニューアルして初利用のこけら落としともなった。
藤田明美市長はお祝いの言葉で、改修工事の経緯や建設当時の市民の強い思いを話してから本題に入り、「厳しい雪の季節を耐え、春に美しい花を咲かせる雪椿のように、皆さんも困難な時代や状況にも打ち勝つ、たくましい社会人となられることを願っている」と述べた。
開式の言葉で山川雅己教育長は、対象者は総合的な学習の時間が始まったころに学校で学び、「皆様の身に着けられたその力で、この加茂市が豊かで、笑顔あふれるまちとなりますようお力添えをお願いする」。
二十歳の代表で長岡工業高校専門学校5年で七谷中出身の珊瑚優矢さん(20)が二十歳の誓いを述べた。珊瑚さんは「自分の道が間違いだったと悔やむことがないように、また周囲の仲間や家族、恩師に再会した時に自分の道の先にあったことを笑って話せるように、それぞれの道を歩いていく」と述べた。
市民歌斉唱では、スペシャルゲストで加茂市出身の押見朋子さんが市民歌の1番だけアカペラで歌ってから、あらためて全員で斉唱した。
今回の二十歳の対象者は249人、出席126人で、出席率はぎりぎり50%を超える50.6%にとどまった。そもそも対象者が昨年の308人よりなぜか約60人も少なかった。空席が目立つ会場は少し寂しかったが、出席した二十歳は振り袖やスーツ、はかまの人もいて人生の節目を華やかに過ごしていた。